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討論好き(笑)の私としては嬉しい限りです^^
「アメリカ=銃社会=銃による犯罪が多い」
というのは私自身もずっと持っていた印象でした。
しかし、この映画を見ると、それは必ずしもイコールではないのかもしれないと
思うようになりました。
マイケル・ムーア監督は、アメリカとカナダとを比較して、銃が多いから事件が多い、と
いうこれまでの概念に疑問を投げかけます。
カナダは狩猟が盛んな国だそうで、かなりの割合で一般家庭で銃を複数所有しているのだとか。
それなのに、銃による犯罪の件数は、銃規制が(それなりに)厳しいこの日本と
あまり変わらない(年間30数件)のだそうです。(アメリカは年間11000件以上)
この数字を見る限り、銃社会(銃の保有率が高い)=銃犯罪が多い、という公式は
当てはまらないことになります。
それでは何故アメリカは銃犯罪が多いのか?
ついで取り上げられたのは、「アメリカは多人種だから」という概念。
しかしカナダもかなりの割合でマイノリティーが暮らす国だそうで、これも当てはまらない。
映画の中で面白いシーンがありました。
思い切りネタバレなのでこれからご覧になる方には申し訳ないのですが、
カナダの家庭では家のドアに鍵をかけないのだそうです。
今や、安全と言われた日本でも、1ドア2キーでなければ家を守れないような状況なのに、
ムーア監督が突撃する家々は、どこも鍵が開けっぱなし。
それではカナダでは強盗や空き巣などの犯罪はないのか?と言えばそうではないらしく、
インタビューに答えるカナダの女性は、夜寝ている時に強盗に入られたことがあるけれど、
鍵はかけないわ!とのたまいます。ちなみに監督の自宅は鍵3つだとか。
この映画を見て感じたこと、それは、
「アメリカ人(白人?)は怖がりなのではないか」ということです。
それはアメリカの建国の歴史、マイノリティへの迫害の歴史と繋がっている。
確かに、一昨年の同時テロ事件は、アメリカのみならず、海のこちら側の私たちにも
恐怖を与えるに十分過ぎるものだった。
それから、政治家はアルカイダの凶暴性を喧伝し、イラクの見えざる大量破壊兵器におびえ、
マスコミは恐怖を煽る報道を繰り返し、襲われる恐怖、攻められる恐怖で
人々が支配されていく。
その裏返しで虚勢を張って(いるように見える)武力増強し、個人では銃に弾を込めて
枕の下に常備する。
そしてたとえ相手が武器を持っていなくても、危険を感じたら攻撃し発砲する、かもしれない。
そういう状態のアメリカを見て、現在アメリカに敵対している、どう見ても弱小な国々は、
戦力増強を諦めるだろうか?と思う。
決してイラクや北朝鮮の肩を持つ気はなく、さりとてアメリカに同調することもできない。
日本の首脳は一体何をやっているのだろう、と嘆かわしい昨今です。
ああ、またしてもちょ〜長くなってしまった・・・まとまりないし・・・(大汗)