ここは、社会派ネタ・エンターティーメントネタなどが中心の掲示板です。 面白話・与太話・生態観察・評論等々、ご自由に。もちろん、意見交換もOKです。 談話室よりちょっと深い話をしたいと思っています。 但し、ご利用は、大人のエスプリがわかる方のみ。ヾ(^^;) イメージとしては、夜のバーのカウンター話という感じです(笑)。 |
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- Joyful Note -
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み「楽しかったけど、『金太まカオにつく』歌うの止めてよね、ママ。」
な「さて、明日は中国入りだから、さっさとHOTELに帰ろうね。」
み「香港島は今夜が最後だから、ゲイバーで男漁りしたいんだけど…。」
な「私は帰るわよ! あんた一人で九龍サイドのHOTELまで帰って来れる?」
み「大丈夫よ、子供じゃないんだから…男漁りする立派な大人よん♪」
な「じゃぁ〜部屋の鍵を開けておくから、12時頃には戻りなさいよ!」
み「ハァ〜イっ」
って別れた元従業員のオカマの みっちゃん。
12時過ぎても帰って来ず、無用心なので施錠して、私は先に就寝。
みっちゃんがHOTELに戻ったのは、未明の4時でした。
遠慮がちにドアーをノックする音が、コツン…コツン。
いっその事、ドンドンしてくれた方が、「あっ、帰って来たな!」と思うのに、
夢の中でうなされそうな小さな音で、コツン…コツン…。
一瞬寒気を覚えて目が覚めた。 ドアーを開けて叱る元気もなく再びベッドへ。
小さな声で「ごめんなさい」。言葉を返す気力も無くウツラウツラと夢の中。
またまた小さな声で、「シャワー浴びても良いですか?」
夢の中から呼び戻されて…「入っても良いから、早く寝なさいねっ!」
安ホテルのジャワールームの壁にくっついたベッドで寝てる私の耳に聞こえるのは、
ジャァ〜〜〜の後にドボドボドボ・・・・。
あいつ、シャワーじゃなくて、バスタブに湯を張ってる…信じれんっ!
暫くして、キュッキュッと蛇口を閉める音がして、湯に浸かる音まで聞こえる。
イラつく心を眠気の力を借りて必死に落ち着かせてウツラウツラし始まった頃、
ピチャピチャ…ピチャピチャ…と肩に掛け湯をする音が。
まぁ〜HOTELのバスタブは浅いので、風呂好きの日本人にとっては物足りない。
しょうがない…と諦めた瞬間、「チィ〜〜〜ンッ チンッ…チンチンッ!」って、
おぉ〜〜〜いっ!手洟かよっ…嘘でしょ?!
もっとビックリするのが、その直後に聞こえた掛け湯のチャピチャピ音。
ちょっと〜〜〜〜っ! 手洟はどうなったの? いずこへぇ〜〜〜〜?
これだけハッキリ音が漏れる薄い壁だもの、洗面台で流すにしても便器にしても、
その後の処理音は聞こえる筈。 と言う事は、バスタブの湯の中?…ゲッ!
こうなると、もう寝れない。手洟の行方を聞くまでは寝られる訳がない。
それまでに3時間ほどの睡眠をとってしまったから、スッカリ目が覚めた。
ワインを片手に、手薬煉引いてみっちゃんの風呂上りを待つ。
み「あっ、ママ起きていたんですか? ごめんなさい。」
な「そんな事どうでも良いんだけど、洟はどうしたの?手でかんだ洟は!」
み「洟なんて、かんでませんっ!」
な「ちょっと、あんた私のベッドに掛けなさい。」
と、みっちゃんを私のベッドに座らせて、私はバスルームへ。
蛇口を捻る音・水の音・トイレを流す音・私の咳払い…全てを聞かせて、
な「どうよっ?! みぃ〜〜〜んな聞こえるのよ、言い逃れは出来ないわよ。」
み「やっだぁ〜ママったら、寝ぼけていたんじゃないんですかぁ〜?」
な「はぁ〜〜〜ん? あんたこそ、しらばっくれているんじゃないんですかぁ〜?」
それからワインのボトルを抱えてベッドの上に座り込み、
鏡台の前で就寝の身支度を整える みっちゃんの背中に向かって詰問。
詰問していたつもりが、最後には罵詈雑言状態。
な「あんた、どんな育てられ方をして来たのよっ?!」
み「ママ、その話は明日にして、もう寝ましょう…Zzzz」
な「??? うっそ! 睡眠薬でものんだんかいな?」ってなぐらいの早業で寝た。
私は床に脱ぎ捨てたあったスリッパを拾い上げて、みっちゃんの尻を叩いた。
右手にワインのボトルを持ちチビチビ飲みながら、左手に持ったスリッパで
みっちゃんの尻を叩き続けた…「ちょっとぉ〜っ、起きなさいよっ!」
翌朝、みっちゃんに起こされた。
み「ママぁ〜、大変…もう午後2時よ! 電車で中国側へ行くんでしょ?」
な「みっちゃん、ゴメン。中国サイドは断念するわ。起きれない…。」
み「じゃぁ〜私 お腹空いたし、街に出かけて来ますね。」
な「2時間も寝たら起きれるだろうから、夕飯は一緒に食べようね、ゴメン。」
2時間して、みっちゃんが戻って来ました。
み「只今ぁ〜♪」
な「えっ、もう夕方なの? スッカリ寝ちゃったわ…今 何時?」
み「あのねぇ〜10時…正午前の10時。」
な「??? だって、さっき午後2時って言ったジャン?」
み「怒らないでね♪ 腕時計を反対にはめて見ちゃったの、時間。」
な「って事は、さっきは午前8時だったって事? 寝てから2時間後の…。」
怒る元気なんて ある筈も無い。気を失って また寝たっちゅうの!
みっちゃんは、HOTELの朝食バイキングに未だ間に合うと言って部屋を出た。
勿論、中国サイドへ電車で入境する計画は中止。
この後、みっちゃんは店を辞めて改造人間になり、カマヘルスで働いている。