<ノーミソをきたえよう> 2001/10/9(火)
ここのBBSでも、最近「海馬」話がブームでしたが、30代後半から50代初めくらいが集まると
よく、「最近歳のせいか、どうもコレコレだ」とかいうような話題で盛りあがり(?)ます。
たいてい共通しているのは、まずは、固有名詞を思い出せないと言う話。
でも、同年代ばかりだと、「あれ」「それ」「これ」で、だいたいお互い察しがつくので、
思い出せないものにはいつまでもこだわらず話が早い。
この間も、同級生の1人が、子供の就職が困難という話から「国立大学出て電気スタンドに
勤めた子がいるって」と言っても、そこに居合せた、我々全員、彼女は「ガソリンスタンド」と言いたいのだ
と了解しているので、誰からも突っ込み訂正を促す発言はなく、話は至極スムースに流れました。
これが、そこに1人でも10代20代の子がいると、いちいち話の腰を折られてこうはいかなかったことでしょう。
事ほど左様に、想像力と思いやりを兼ね備えた、同級生というのはありがたいものです。
で、2番目には、注意力が低下したからか、ウッカリミスが多くなったと言う話。
私が、「この間、食器棚を開けたら、使いかけの牛乳が入っていたので、びっくりした。」と言うと、
ある人は、「私なんか、この間お風呂から上がって、体を拭く前に、下着をはこうとした自分に驚いた。」
と言い、するともう1人も負けじとばかりに「私は、今さっき、トイレでフタが閉まっているのに気づかず
腰掛けて飛びあがっちゃった。」とうれしそうに披露する。
その話振りは、注意力の低下を悲観してというより、むしろそれによるボケ具合の度合いを
自慢しあっているかのようにも感じるほどです。
しかし実際に、「歳をとると記憶力や注意力などが低下する」ということは事実なのでしょうか?
一般に「記憶力は10代の頃が最高で、後は衰える一方。思考力は30代の頃が1番充実し、
判断力は一生伸び続ける」と言われているらしいですが、私個人的には、40代になってから、
さすがに、興味がないことに関する記憶力には自信がなくなりましたが、
反面、思考力、判断力、直観力は20代の頃より発達しているように感じています。
それに「脳細胞は新しく増えないので、毎日死滅して数が減るばかり」と言いますが、
多少数が減ったところで、大部分の細胞は眠ったままなのですから、残っている分を
少しづつ起こして使えば、脳の老化とは縁がなく一生過ごせるはずですよね。
それでは脳の機能をフルに開発するにはどうしたらよいか。
最近流行りの、左右脳をバランス良く使う、というのもそのひとつの方法らしいですね。
曰く、右脳と左脳をバランスよく使い、脳の新皮質と旧皮質、大脳と小脳、間脳もバランスよく使い、
脳を含む中枢神経と抹消神経(神経系全体)と全身の身体機能の統合を進める。
つまりは、脳と体全体をくまなくバランスよくすみずみまで使いこみ、特定のパターンが
脳と体に固定しないようにするということらしい。
使わなければ錆びるというのはすべての身体機能、とくに脳については不文律らしいです。
凡人から見ると、かなり高度なことを考えているように見える研究者などでも、
毎日同じ事の繰り返しではたいして、脳みそを使わずに済ませられるとか。
右脳と左脳をバランスよく、且つ効率よく開発するための方法としては、語学の学習、
コンピュータのソフトウェアの操作の習得、プログラミング言語の習得や、
それを使っての作業などが最適なのだそうです。
裏返して言うと、意欲だけで語学の学習が進まない、コンピュータなど新しいことを学ぶのが苦手、
という場合には、脳はすでに老化の兆しを示しているので、速やかに手を打つことが必要なようです(笑)。
ちなみに、日々死滅する宿命の脳細胞。それをより加速させるのは、タバコとお酒とか。
タバコは血管を収縮させて血流量を減らし、脳への酸素の供給量を下げます。
脳というのは人体の中でもっとも酸素消費量の多い場所で、それだけ酸素の不足に敏感。
酸素の供給が停止して10分もすると、体の他の部分はまだ蘇生可能でも、
脳は回復できないらしいですね。それで脳死という現象が起こるとか。
ということは、「凡人並の老化」を望まない人は、脳みそを鍛える前に、
タバコとお酒を控えるのが近道のようですね。
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