<ブロードバンド>2002/1/22(火)

テレビショッピングを見るともなしに見ていたら、「ブロードバンドの入ったパソコン」を売っていた。
なに、それ?と思って、よく聞くと、LANボードが入っているということらしい。
ならそれは「ブロードバンド対応」って言わなくちゃ。
なんて、朝っぱらからテレビに向かって、突っ込みを入れてしまった。

ことほどさように、世間はブロードバンド流行らしい。
そりゃそうかも。なににつけても変化が面倒な私でさえ、ADSLにしたんだから(笑)。

いつの間にか一人歩きしている「ブロードバンド」という言葉。

確かに高速通信・常時接続は便利だけれど、しかし、それを生かしきれている人が
どれくらいいるのだろう。
最近は、企業のサイトでも、イメージばかりで見た目は派手だけど、
何のサイトかよくわからない、中身のないものが増えつつある感じだし。
その結果、動画やJAVAスクリプト多用の重たいサイトが増えただけというのでは、
なんだかなぁではないか。

そういえば、お正月早々、孫なんとかと堺屋なんとかが、対談で、「ブロードバンドで教育が変わる」
なんてことを熱心に話していたけど、あれもなんだか、世俗的ユートピア論というか、
アメリカ万歳という感じのうさんくさい話だったしなぁ。

それに、まだまだフレッツISDNはおろか、アナログ回線のままの環境の人も
かなりな割合存在するであろう現状。

過疎地はおろか都会でも、地域によっては希望してもADSLが引けない、
ということも、ままあるようである。
1番普及しているはずのNTTのADSLでさえ、NTTからの距離やノイズによる制限以外にも、
定数もれ(?)によって、サービスを受けられない人が多いらしい。

期待通りに享受できる人と、できない人の割合はどのくらいになるのか。
これは、一説によると、距離以外のノイズ問題は存在しないとしたとしても、
半数が将来的にも享受できない見込みだそうである。
こんな状態で「ブロードバンドで変革」なんてちゃんちゃらおかしい、と思うんだけど。

そういえば誰かが言ってたなぁ。
ここはADSL(あだしり)番外地・・・・・21世紀によみがえるIT牢獄の始まりである。
・・・・・・と。

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