■本の部屋過去ログ・その1
2001年7月31日〜8月14日まで(1〜15)

日付は上から古い順になっています。


1)新しい掲示板です
はるみん@管理人    投稿日:2001年7月31日<火>15時10分

ここは、本のことを書く場所が欲しくて作りました。
みなさんが読んで面白かった本のことや、探している本の情報を募ったり、
他の人にも薦めたいなぁという本があった時などに使ってください。
本に関することなら、何でも、自由に書いてくださいね。

返信機能がついていますので、お勧めの本を読んだ感想や、
同じ本を私も読んだよという話や、質問などにお使いください。

同じように、CDなど音楽のことを書いていただいてもいいですよ。

*できるまでにちょっと手間取りました^^;
カウンターは55〜がスタートです。
2)1番目(^o^)
木々里    投稿日:2001年7月31日<火>17時09分/神奈川

本の掲示板が出来たんですね。
ジャンルは何でもいいの?
私の場合、はっきり言ってかなり偏ってるから
皆さんの話にはついて行けないでしょうね・・・
某読書系MLに入ったものの、知ってる本の話が出てこなくて
寂しくROMしています(笑)
特に最近は猫本しか読んでないんですよ〜(^^;)
ぶたぶた本もハマってるけど(笑)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~happa

◎はるみん@管理人     題名:なんでもいいの
投稿日 : 2001年7月31日<火>17時27分/北海道
ひとりごとのようにつぶやいてもいいのよ(笑)
3)最悪のはじまり
K    投稿日:2001年7月31日<火>18時46分

世にも不幸なできごと-1
「最悪のはじまり」
レモニー・スニケット著 宇佐川晶子訳 草思社 1.300円+税

2〜3はこれから刊行されるとかしないとか。
子供向けの小説で、活字が大きくルビつき。

「著者から親愛なる読者へ
 まことに申し上げにくいことながら、この本は非常に不愉快な本である。
 この不愉快な物語を書くのは、わたしの呪われた定め。
 こういう話は我慢ならんという方には、幸せ満載の読み物をおすすめする。」
へそ曲がりの著者による、面白い物語です。
4)nyon2    投稿日:2001年7月31日<火>23時15分

なかなかおもしろそうな掲示板ができましたね。
でも、使い方がよくわからない。
題名って本の題名ですよね。
名前ってHN?
それと、カウンター、変なことに
なってますよ。読めない。
まっ、投稿してみます。
5)カウンター読めました
nyon2    投稿日:2001年7月31日<火>23時41分

失礼しました。106と表示されています。
近視、乱視、数字に弱いため、読み間違えました。
しまったと思い、削除しようとしましたが
erro!機械オンチです。
本に関係ないこと書いてすみません。
6)夢で会いましょう
にほ    投稿日:2001年8月1日<水>11時40分

村上春樹。。名前が嫌いだったんだよねえ
あるきっかけで読んだ、糸井重里との不思議な
(と村上は言ってる)エッセイなんだけど
読んでいて、カンファレンスに誘われ、
ロムりながら笑っちゃうそんな感じでした。

赤瀬川原平にも。。まぜてほしいな。。

◎K     題名:うう、わからん。どういうこと?投稿日 : 2001年8月1日<水>13時20分
>読んでいて、カンファレンスに誘われ、
>ロムりながら笑っちゃうそんな感じでした。

これってどういう状況を指すのですか?
オヂサンにも解るように説明してくださませんか?

◎にほ@現身     題名:うう、適当に。。投稿日 : 2001年8月1日<水>14時07分
m(__)mごめんなさい。独り善がりの書き方でした。

まぁ、言いたかったことは3人で集会を開いていて
2人の話しが、あまりにも面白いので、笑ってみている
直接話さなくても、十分参加している気持になれる

ってとこでしょうか。。(すたこらさっさ。。)
7)この本の題名は?
にほ    投稿日:2001年8月1日<水>03時17分/女性

フランソワーズ・サガンの小説のなかに
男が愛人を作って家を出る ある日、
愛人がレタスの芯を大雑把にくりぬいてる所を見てしまう
あぁ・・妻はこうじゃなかった・・でも・・愛人とは離れられない
題も皆忘れてしまったけど、妙にそこだけ・・記憶してる・・


◎はるみん     題名:サガンの作品には投稿日 : 2001年8月1日<水>13時27分/北海道
17、8歳のころ、はまっていました。
だから、古いものはほとんど読んでいると思うけど、
この話は、全く記憶がありません。
男性の視点で書かれているとすれば、新しいものなのかな?

私の印象では、若い時のサガンの作品は、
若さゆえの残酷さを持った女の子の目線で
書かれていたような気がする。
だから、大人になって読まなくなってしまったのかな。

でも、あのアンニュイな雰囲気、ワンパターンの魅力・・
今読むと若かった時より、理解できるかも。
ユーミンの歌みたいにね(笑)。
朝吹登美子さんの訳も魅力でしたよね。

答えにはなってませんが、
サガンの本、又読んで見たくなったということで。

◎はるみん     題名:失礼!投稿日 : 2001年8月1日<水>14時23分/北海道
朝吹さんのお名前、書き間違えてました。
正しくは「登水子」さんでしたね。
8)ライオンと魔女
れいこ    投稿日:2001年8月1日<水>10時32分/静岡県

これ、児童書なんですけど、大人が読んでもおもしろい話です。
「ナルニア国ものがたり」全7巻の最初の巻です。
C・S・ルイス著。

小学校5年生くらいで出会ってから、大好きなものがたりです。
壮大なものがたり過ぎて、説明できないなぁ。
どなたか、ご存知でしょうか?

クロゼットにもぐりこんだ子どもたちが、
ナルニアという架空の―たぶん異次元の―国へ迷い込んでしまうところから、
ものがたりが始まります。
根底に平和を求める作者の信念が流れている・・・と思います。

◎M    題名:きっちり娘にも伝えています。投稿日 : 2001年8月1日<水>15時30分
ここでナルニアの話ができるなんて。私も小学校から今でも一番好き。
ここ2〜3日見にきていて、「本の部屋」ができたのをみて、
うわーい!ってうれしかったんです。本も書評もダイスキ。
でもしばらく参加してないと妙に恥ずかしくて、ドジリそうだし、
モデルハウス見学者のごとく、ひたすら「ウワー」とか「へー」とか
つぶやきながら部屋をみてまわっておりました。
でもナルニア話は黙ってられなくて。
全巻そろってます。その他、「奇想天外社」
(今もありますか?)から出て入る「沈黙の惑星を離れて」
(中村妙子訳)なども。こちらはレイブラットベリの世界
という感じです。
C・S・ルイスは解説本なども含めてすべて読破したはず。
さらに、C・S・ルイスをモデルにした映画も見ました。
ナルニア好きの娘は「ハリーポッター」は同じ位おもしろい
と言っています。
出版当時はナルニア国物語はキリスト教布教の目的で書かれたという
攻撃もあったそうで、それをよんで逆に聖書の勉強をいつかしてみたい
と思いました。
9)体の贈り物
はるみん    投稿日:2001年8月2日<木>02時21分/北海道

レベッカ・ブラウン著・柴田元幸訳 マガジンハウス・1600円

エイズ患者の家に行って、身の回りの世話をする、
ホームケアワーカーが語り手になり、彼女と患者たちとの
交流を書いた短編集です。

こう書くと、エイズ・闘病・死といったテーマについてきがちな、
湿っぽい感情的な物語を想像されるかもしれませんが、
これは、ホームケアと患者の日常の記録のような物語です。

11の物語の中に登場する、世話される側の人は、
いずれ必ず死を迎える、いわば絶望の中にいる人たちでは
ありますが、彼女は決して、患者の内面に踏み込もうとせず、
彼女と患者との間には、いつも一定の距離が置かれています。

時折垣間見える、感情の揺らぎのようなものはあるものの、
ほとんどが、抑制された感情と、ある種の緊張感の中で、
11のそれぞれ違う「贈り物」について、事実だけを淡々と
語るように綴られています。
人間の尊厳ということを、深く考えさせられる作品でした。
10)モロッコ流謫
どーも    投稿日:2001年8月3日<金>21時03分/北海道

四方田犬彦著 新潮社 2000年3月5日発行 定価1900円

知人が最近モロッコを旅行したこともあって、題名にひかれて購入しました。
四方田氏の本も、前から読んでみようと思いながら、
ちょっと敬遠していたところもありました。
流謫は「るたく」と読みます。
「罪によって遠方に流される」という意味だそうです。

著者が、モロッコのタンジェからフェズそしてアトラス山脈を越えて、
マラケッシュ、ワルザザート、さらにアルジェリア国境近くの町までを
歩いた紀行文です。と、同時にポール・ボウルズの文学論になっています。

ボウルズは、ある文学辞典では、生前からすでに故人にされていたという
いかにもマイナーな作家で、私も名前くらいしか知りませんでした。
紀行文ですから、旅の話しもなかなかに刺激的ではありますが、
やはり、著者がボウルズと会う場面が圧巻。
そこには、特別な会話はないのに、交わされた数少ない言葉には
暗く青い炎が灯されたような妖しい魅力が・・・
随所にちりばめられた文学論やマチスの絵画論なども楽しめる。

そして、旅にも終わりが来る。
アルジェリア国境のまちララーシュに着く。
『とうとう来てしまった。もうこれ以上先に進むことはできない。
 わたしはもう自分がどこにも行く必要がなくなっていることに気付く。』

◎K     題名:四方田犬彦さんて・・・投稿日 : 2001年8月3日<金>21時21分
Mr.Booのホイ三兄弟の長男に似ているというおじさんでしたっけ?
11)チュな
lou    投稿日:2001年8月4日<土>00時52分/北海道/女性

ふくだすぐる著 幻冬社文庫 
えっと、絵本です。絵本だけど、文庫です。
内容は、ねずみがいろんな動物に「ちゅ」をして行く、それだけの本です。
なんとなく好きです。
この文庫版のほかにも、ハードカバーで「ちゅ」という本も出ています。
内容はほぼ同じです。でも好きです。

◎はるみん@ねずみ好き 題名:今までここで出た本の中で投稿日 : 2001年8月4日<土>01時10分
1番、読んでみたいと思った本です(笑)。
さっそく、買いに行ってこようっと。 ε=ε=ε=(*゚▽゚)ノ
12)机の上で飼える小さな生き物
はるみん    投稿日:2001年8月6日<月>22時17分/北海道

木村義志著 草思社 1,800円(税別)

「机の上で〜」のタイトル通り、比較的手軽に飼えて、
あまり場所を必要としない小動物の中から、昆虫・カエル
ヘビ・トカゲなど、著者が愛着を感じているものを中心に
紹介している、いわば、大人向けの飼育書です。
但し、ハムスターは載っていません(笑)。

冒頭で著者は、生き物が好きな人と、生き物を飼うのが好きな人とは
全く違うと書いています。
ただ好きな人は、飼育をしなくても、動物園やペットショップなど、
色々な場所で、生き物を見ることで満足できるが、
生き物を飼うのが好きな人は、見ているだけでは物足りず、
そばに置いて育てたい、積極的にその生き物と関わりたい人と。

又、「『死に物』だから『生き物』だ」。
「命の価値を知るいちばんの方法は、死を知ること。
死があるからこそ、命が輝いて見えるのだ」と言います。

そして、「自分の快楽のために飼い、その死を含めてすべての問題を
受け止める覚悟をもつのが飼育家。どんな人も、日常における社会性や
倫理観のレベル以上の飼い方はできない」とも。

この部分は、最近の小動物ブームで、おかしな飼い主に
腹立たしく思うことが多い中、なかなか、含蓄のある記述でした。

とはいえ、決して固い本ではなく、1頁毎に、「ふふっ」とか
「ははは」とか笑いながら読んだ本は久し振り。
だいたい、虫や爬虫類がウジャウジャなのに、です(笑)。

前半は、「物心ついたころから今日まで、誰が何をいおうと、
絶えず何かを飼ってきた」という、「飼育の達人」の著者の、
幼稚園のころから、高校生くらいまでの間の体験談。
虫を始め、いろいろな生き物との出合いが楽しく綴られています。

当時の大阪の街中の子供や大人達・・著者をとりまく愛すべき人たちとの、
エピソードがとても面白く、なつかしい感じがします。
とりわけ、虫好き少年たちのプロっぽい言葉には、思わず笑ってしまうほど、
今の子供にはない知恵が感じられて感心します。

後半の飼育の部分では、いろいろな生き物の採り方や、
飼い方が中心で、実際に生き物を飼った人らしく、
ポイントを押さえていて、わかりやすく書かれています。

中でも「爬虫類篇」は、著者の思い入れがあるのか、
それ以外の飼育篇の部分よりも読み物に近くなっていて、
楽しく読めました。
私もヘビを飼ってみようかなと、フト思ったほど(笑)。

間にところどころ挟まっている「へんな生き物を飼う」の経験談も
なかなか味があって、飼育書とはいえ、全体にエッセイのような本です。
随所に掲載されている、川上、小堀両氏の精緻なイラストも、魅力のひとつです
13)気まずい二人
M    投稿日:2001年8月8日<水>18時13分

 三谷幸喜 角川出版 533円(税別)
 
移動中、または楽しい気持ちになりたい、などかるーい気持ちで
読めます。

月刊カドカワに連載していた(95から97年)対談をまとめたもの。

人と話す時は必ずテンション高く、楽しくなくてはならない、
という脅迫観念がまとわりつく、小心者の私ですが、
「こう言う手もあり?」と、けっこう開眼しました。

中にはやはりあまりに準備不足のホストに怒って掲載拒否した
人もいるそうで、その方が常識的ではあるのでしょう。

会話が成り立たないけど、逆にゲストの人柄はくっきり伝わって
きます。

単純に面白かった、です。

◎どーも     題名:気まずい三人投稿日 : 2001年8月14日<火>13時06分
>Mさん こんにちは
三谷幸喜といえば,超売れっ子のシナリオライターですよね。
私は,この本も読んでませんし,舞台も見たことはないんですが,
Mさんの「こういう手もあり?」というのを読んで
ちょっと思い出したことがあるので,お便りしました。

現在はどうかわかりませんが,NHKで夜やってる「トップランナー」
という番組,知っていますか?
以前は,大江千里が司会をしてましたが,私が見たときは
ちょうど,司会者が変わったその初回で,田辺なんとかという若手の男優と
モデルのはな(ちゃん)が司会でした。
で,出演者はもう忘れましたが,この3人が,まさに「こういうのもあり?」状態。

田辺:あのー,○○さんは,やっぱり始めは,まぁー・・・
○○:えぇー,まぁー,始めのうちは・・・
はな:あぁー, やっぱり。始めのうちはねぇー・・
○○:えぇ,そうなんです・・
田辺:すると,やっぱり始めはだれでもそんなー,やっぱり,そんなねぇ・・・
○○:そういうもんじゃないですかー・・・
はな:そうですよねぇ・・・
(間)・・・(間)・・・(間)
―司会者2人は,ただ顔を見合わせニコニコしている。―
といったふうな異様な雰囲気で進行していったのであります。
しかし,なぜか,ほのぼのとして,Mさんが書いていたように
○○さんの人柄がよく表れて,大変楽しめたのです。

あの2人,今はどうなったでしょうねぇ・・・
14)健康論の誘惑
K    投稿日:2001年8月9日<木>04時06分

文化書房博文社 3800円 佐藤純一ほか

買って損した、つまらんと思った本です。悔しいから書きました(笑)。
ここに相応しくなかったら削除して下さい。

3.800円もしたくせに、じぇんじぇん面白くない中身スカスカの本。
大学の紀要を広告代理店用の文書にまとめたようなモンですわ。
まあ、大学の紀要が面白かったためしはありませんけどね。
わざわざ研究助成金をもらってこんな仕事してたんですね(笑)。
一般書として書店で売るなら、もう少し芸を見せてほしいもんです。
でも、健康が全てに優先するという馬鹿げた風潮に対して、
世の中も少しは考えるようになってきたのかなって
気にさせてくれた出版だったので紹介しました。
どっかで見たら、パラパラっと見て下さい。

◎M     題名:こういうのって、うれしい。投稿日 : 2001年8月9日<木>12時25分
買って損した本の紹介ってすごくうれしい。

「あんたになら石ころでもダイヤだって売れるわ」
と常日頃言われる私は、
もうタイトルにも書評にもころころ騙される。

だから本やさんでは迷いすぎで買えなくて、
bk1の通販利用して、やっぱり失敗するんです。

もうバリバリ馬鹿げた風潮に乗りまくりの私
なので、損したかもの、そそられるタイトル。

ありがたく参考にします。
15)蝶の舌
どーも     投稿日:2001年8月9日<木>19時22分/北海道

マヌエル・リバス著 野谷文昭・熊倉靖子訳 
角川書店 2001年7月13日発行 定価1,000円
  
スペインの詩人,リバスの16からなる短編集の標題作です。
スペイン文学は,なかなか触れる機会がないのと,
価格が手頃なので買いました。

物語は1936年,スペインの片田舎を舞台にした少年の成長を巡る話です。
社会との適応がうまくできない8歳の少年が,小学校の老教師と出会って
蝶の魅力を教えられ,知識欲や感受性をどんどん成長させていく様を,
何気ない日常の話とともに展開されていきます。

ある日,内戦が勃発し,共和制派の検挙が始まる。
老教師も獄へ向かう列に連なる。
少年が尊敬する両親が,手の平を返すように行列に向かって
罵声を浴びせるなか,少年も知らずに石を持って追っていた。
しかし,少年は最後まで叫ぶことはできなかった。
わずかにその口から漏れたつぶやきは,教師のあだ名と
教師に教えてもらった鳥と蝶の名前だった。
『ガマガエル!ティロノリンコ!イリス!』

ストーリー自体は単調で,小さな出来事が述べられているだけなのに,
そんな積み重ねのなかから真実が立ち現れてくる,そんな驚きがありました。
スペインの作家だけれど,中南米の作家に共通する魅力を持っているように
感じました。
つまり,なんでもない言葉に特別の意味を持たせ,輝きを与えるという魅力を。
物語が淡々としているだけに,最後のどんでん返しが、
強烈に痛切な印象を与えます。
でも,最後の少年のつぶやきに,わずかに知性の勝利と、
新しい時代への希望という救いが感じられました。

なお,この作品は1999年に映画化され,各国で大変な評判だそうです。
わが国でも,現在,東京・横浜ではすでに上映されていますが,
札幌にはまだ来ていません。

◎K     題名:翻訳の妙?投稿日 : 2001年8月10日<金>04時45分
>スペインの作家だけれど,中南米の作家に共通する魅力を持っているように感じました。
>つまり,なんでもない言葉に特別の意味を持たせ,輝きを与えるという魅力を。

スペイン語って簡単な言葉にいろんな意味やニュアンスを込めますよね。
かなり想像力を働かせないときれいに訳せなかったりして。
そういう意味で書かれたのではないのかも知れませんが、
この本は翻訳家がいい仕事してるってことですかね。
私は最近ホセ・マルティを読んで
中米の文学に興味を持つようになったんですけど、
なかなか見つからなくて、これぞ中米の代表作って作品で
何か手に入りやすいのがあったら教えて下さい。

◎どーも     題名:ラテンアメリカ文学投稿日 : 2001年8月11日<土>19時17分
Kさん、返信ありがとうございます。
まず、お詫びを。
少年の最後のつぶやきの始めの言葉は「ガマガエル」ではなく、
「ヒキガエル」の間違いでした。
実際にカエルがどう違うか、はっきりしませんが、
あの場合、「ガマガエル」はやっぱりまずかったです。

外国作品では、Kさんが言われるように、翻訳者の力は
相当大きいと思います。
英語であっても、翻訳者は第2の作者といっても
いいんじゃないでしょうか?
私は、おもしろいミステリーを選ぶ時は、
結構、翻訳者を目安にしています。

ところで、ホセ・マルティといえば、キューバの英雄ですよね。
そもそもラテンアメリカの文学は、大国の論理や価値観、
あるいは文学観と全く異なっているために、評価されていなかった
と思われるものが、キューバ革命をきっかけにして、
一気に花開いたと言われていますね。

それから、ラテンアメリカ作品ですが、私もほとんど読んでいません。
その少ない中では、
はかない人生」オネッティ・鼓 直訳 集英社文庫 800円
は、強く印象に残っています。

また、この他では、
現代ラテンアメリカ短編選集 白水社発行
(1972年発行ですから、入手が難しいかも)

・「ラテンアメリカ文学選集」(全15巻)現代企画室
 1996年完行 責任編集 鼓 直・木村栄一
 この、現代企画室は要注目の出版社と思います。

あまり参考にならなかったかもしれませんが、こういったところです。

◎K      題名:感謝です投稿日 : 2001年8月12日<日>01時16分
早速教えて下さってありがとうございます。
「ラテンアメリカ文学選集」から探してみます。
楽しみです。
前にホセ・マルティ記念館に行ったのですが、
書簡の写しがたくさん展示されていたものの、
ほとんど読めず、英語の解説やパンフレットもなくて、
すごく悲しかったです(笑)
やっぱりいい翻訳があればそれが一番ですね。

◎はるみん   題名:現代企画室といえば投稿日 : 2001年8月12日<日>01時30分/北海道
社長だったか、社員だったかの飼い犬の名前が、
「ホセ・マルティ黒之助」だって、何かで読みました。
すいません。まじめなお話してるところへ・・つい・・(笑)
16)『反時代的、反教養的、反叙情的』
どーも     投稿日:2001年8月14日<火>12時22分

    古山高麗雄(こまお)著 ベスト新書(KKベストセラーズ)
          2001年7月1日発行 定価680円

老作家の身辺雑記を集めたエッセイ集です。
地味です。ハデな話や,落涙にむせぶような話は全くありません。
恋や愛やきわどい話は,その影もありません。
しかし,後でけっこうじわっと利いてきます。
正論なのです。もちろん,ただのきれいごとという意味ではありません。
世相をふんわりと切ってみたり,また,戦争の話や友人の死などを
それほど重くならないように,しかし,実体験と照らし合わせて
誠実に綴られています。

題名に3つも「反」を使っています。そのこだわりがいいです。
著者は,よほど,今の時代に幻滅しているのでしょう。
特に,マスコミなどで作り出された風潮が嫌いなようです。
私もどちらかというと,ちょっとハスに構えたものが好きです。
でも,徹底的に頑固なものが。
例えば,吉村昭や中野孝次,新藤兼人など,結構読んでます。
古山高麗雄も80歳を超えて,ますます頑固になってきたみたい。

ところで,新書は結構好きです。手軽,安い,身近ですから。
でも,正直言ってベストセラーズ社のものを読むとは思ってませんでした。
だけど,結構いいもの出してます。好き嫌いはいけませんね。


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