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◎はるみ 題名:家事の楽しみ 投稿日 : 2002年1月7日<月>18時14分
うささん、お久し振りです(^^)
今年もよろしく。
「対岸の家事」
日経新聞に連載されていたものですよね。
連載中は、欠かさずに読んでいました。
伸坊さんと奥さんが楽しそうに家事をする様子に、
読んでいてなんだかとても幸せな気分になるコラムでした。
私も数年前までは、このように家事を楽しんでやっていたものです。
台所の収納を工夫したり、保存食を作ったり、毎日の料理も
クラフトのようで、何年も飽きずに楽しんでいたし、
誰もが嫌う換気扇の掃除すら、好きな仕事でした。
今でも、もちろん家事を楽しんでいる私はいるのですが、
ひとつひとつに、この伸坊さんのように感動することが少なくなって、
しかたがない、ここには私しかやれる人間がいないからやろうか、
と言う気持ちで、機械的に片付けている事が多々あります。
伸坊さんが慣れない家事をこなしていく体験を通して、
自分でやってみることの楽しさみたいなものを見い出していく過程は、
忘れていたあの楽しかった気持ちを思い出させてくれました。
ほんとは、料理もハウスキーピングも、その過程がクリエィティブで
面白いから、夫にもその楽しみを分けてあげたいと思う反面、
私の年代は、どこか、自分の分野を手伝ってもらう、やってもらうという
意識が抜けないんですよね。
それに男女の役割分担をウンヌンする前に、家はどうも私のほうが、
この分野は得意そうだったし。
でも、これから先、お互いの体力や時間が変化していきますものね。
彼も、最低限自分の身の回りの事ができなければ、一人になった時
慌てるでしょうしね。
私も、伸坊さんの奥さんのように、「やってみる?」と温かく辛抱強く
見守る妻になってみようかしらん。
いつまでもいると思うな有能な妻ってね(笑)。
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◎うさ 題名:家事は職人仕事 投稿日 : 2002年1月7日<月>19時49分
はるみんさま
きっと、知ってらっしゃると思ってたんです、この連載。
南さんちは、空気がいいんですよね、ゆったりと夫に挑戦させてくれる。
私の友人の子供、男子3歳8ヶ月なんですが、
母親が料理してると、猛烈に興味があって
どんどん手伝いたがる、しかし、手伝われると、母は10倍手がかかる。
でも、そこが辛抱(伸坊?)やらせないと、将来食えないぞと。
横からおどしたりしてます。
今の30代以降は、なかなかむずかしいですよね、
男子は技術、女子は家庭科なんて、今考えるとぶっとびますよ。
しかし、例えば、スーパーマーケットで、
家族で買い物するお父さんは、微笑ましいのに、
ひとりカゴをぶら下げて、お惣菜なんて買ってるおやじ(言い方まで変えるし)
を見ると、
なんか、哀れと思ってしまうその意識が、ダメなんですわ。
ほんとはおじさん、とっても楽しいかもしれないのに。
家事は職人仕事、そこの奥深さを、おじさんに教えねば、
そんな気持ちになった「対岸の家事」でした。
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◎どーも 題名:小型セスナも模倣犯? 投稿日 : 2002年1月7日<月>21時44分
うささん、相変わらず、読書三昧ですね。
私は、どちらかというと少ない時間を見つけては
ちょこちょこ読み継ぐというスタイルが多く、
休みの時にまとめてということは、逆にできません。
それで、作年末に、自分への1年間のご褒美にと思い
まとめてどさっと本を買い込みはしましたが、
ほとんど手を付けずに年を越してしまいました。
さて、宮部みゆきの「模倣犯」について楽しく
読ませてもらいました。
私は、この本を読んでいませんが、というか
宮部ものは1冊も読んでいないのですが、
うささんの読後感が、よく伝わってきました。
実はこの感じは、ベストセラーの本の宿命でも
あるのではないでしょうか?
「模倣犯」は、何と言っても昨年の本の世界では、
「センセイの鞄」(笑)と並んで、読者に最も支持された
本ですよね。いろんなところで、ベスト1の呼び声が
高かったと記憶しています。
(もちろん、外国文学ではハリポタですが・・・)
しかし、多くの人の支持を得るということは、
逆にいうと、強烈な個性に欠けるということなのです。
つまり、「おもしろかった」とか「楽しめたよ」とか
「感動したわ」というのは、めちゃめちゃ沢山の人が
感じてしまうと、それは、そこそこ、まあまあ、なかなか
だったのであり、また、そういう平均化されたものに
色あせてしまう(読んだ後で本が変質するというのは、
矛盾ですが・・・)運命にあるのです。
私が、よほどのことがない限り、ベストセラーに
手を伸ばさないのは、このためです。
うさ様が、感じられたのと全く同じことを
私は、天童荒太「永遠の仔」で体験しています。
もちろん、おもしろかったし、感動もしましたが、
私の胸には、深い余韻は残りませんでした。
(それと、敢えていうならば、「永遠の仔」は
出版社がムリに作り上げたベストセラーという
印象でした。)それにしては、売れましたが・・・
もちろん、これは、私の経験に基づく持論であって、
真理ではありません。
人は、私のことを、へそまがりと言います。念のため。
それにしても、部分的には共鳴できる登場人物がいて、
最後までおもしろく読めたようですから、
結構なことでした。よしとしなければね。
うささん、これからも、どんどんおもしろい本を、
紹介してくださいね。
それにしても、私がお薦めした本を次々読まれてしまったら
これからは、少し新潮に、いや慎重に本を選ばなければね。
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◎うさ 題名:乱読 投稿日 : 2002年1月8日<火>13時46分
まず、修正、
今気が付きましたが、上下巻の「巻」を私「刊」って書いてました、失礼。
どーもさま、
いやあ、わかっていただけたようで、うれしいっす。
談話室の方にも同感の御意見書かれてましたね。
読み終わったあと、なんでこんなんが、そんなに売れるんじゃ!?と
何度思ったことか、
で、私は、まず買わないんですが(買えないともいいます)
本好きの友人は、話題の本は全て読む人で、
わたしは、いつもそのお下がり、
「面白かったよ〜〜〜」という言葉も、
なんにでも素直に感動できる友人の言葉、
ひねくれ者の私は、読後につっこむつっこむ、
ただで読んどいて、文句だけ言うやな奴なんですね。
「永遠の仔」思い出しました。
あれもその友人から借りたんでしたわ。
物語としては、印象には残ってます、泣いたし。
でも、私がいやだったのは
天童さん、やさしすぎる人なんじゃないかと、
現実にあのような人生を送っている人達に会いすぎて
その為、登場人物に対して、はれものに触るようで、
いたわりすぎ、いたいたしい、
その辺が、私には、どうも居心地が悪くて。
もしかして、どーもさま、幻冬舎お嫌いですか?
純粋に本を愛している方々から、評判悪いんですよね。
なんたって、マドンナ写真集から、大河の一滴まで
節操ないですよね、
でも、私、あの社長、見城徹、面白くて好きなんですよ
ほとんど下品なくらいのどん欲、旺盛な好奇心
本なんて高級なもんじゃない、っていう発想。
だからって、郷ひろみの「ダディー」はないだろう、って
突っ込めるとこも。
自分の好みがあるから、ついつい同じ系統の本ばかりになる
ベストセラーには手は出さない、
自分の読書経験(少ないですが)から、
かえって読む本の幅を狭めてると思うことがあります。
だから、なるべく、友人にすすめられると、素直に読んでみます。
ここに書かれている本も、どんどん手を出して、
なんにもこだわらず、へらへらと色んな本読んでいきたいな、
そんな中から、お〜〜〜〜!!っていう本に
出会えたら最高ですよね。
皆様、いっぱい紹介して下さい!
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◎どーも 題名:厳冬じゃ〜 投稿日 : 2002年1月12日<土>19時40分
札幌は、この冬、雪も多くきびしい寒さが続いています。
うさ様、いかがお過ごしでしょうか。
私、乱読の不摂生がたたり、今日は臥せっておりました。
しかし、誤解を解くべく、重い筆をとっております。
厳冬、いや、幻冬舎の件は、うさ様に言われるまで
気がつきませんでした。
というわけで、私は出版社に特に拘りはないつもりです。
ないつもりだったのですが、でも・・・
うさ様のお便りを拝見して、ちょっと思い当たる節があります。
それは、見城氏が、もと、敏腕の編集者だったということです。
たしかに、すごい経歴の魅力的な人物のようで、それだけに
出版するものに、彼の確たる信念のようなものが
貫かれているような気がいたします。
その気迫が、作家の思いを凌駕して読者に響いてくる、
そんなカリスマ性を感じてしまいます。
それだけ力をもった作品群が、多くの読者を惹きつけずには
おれません。
で、次々とベストセラーということになるわけでしょう。
彼のそういう方針が、活字に関心の薄い多くの若い読者を
発掘したことは、大きく評価していいでしょう。
しかし、作品にあまりにもあからさまにメッセージを
盛り込むことは、読むものの想像力を奪ってしまう危険が
あると思います。(場合によっては、作家の創造力までも・・)
つまり、幻冬舎の体質は、ベストセラー本の体質に通じる
ところがありそうです。
なんといっても、まだまだ若い出版社です。
どんどん若い読者層の開拓に大きな活躍をしてもらいたいですね。
若い作家も、彼の魅力に惹きつけられて、活躍をしていますから
その第1世代の今後の成長を見守っていきましょう。
当分、厳しい寒さも続き、インフルエンザのきざしもチラホラ
見え隠れしています。どうぞ、ご自愛のうえお過ごしください。
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