■本の部屋過去ログ・その8
2002年7月2日〜11月30日まで(52〜58)

日付は上から古い順になっています。


51)
映画 「模倣犯」
■ ねこ (118)投稿日:2002年07月02日 (火) 16時42分

原作:宮部みゆき(「模倣犯」小学館刊) 監督・脚本:森田芳光

見てきました、中居くんの「模倣犯」。頑張ってましたよ、中居くん。
でも、私的には、山崎努の「模倣犯」でした。
やはり、王者の風格。画面が引き締まります。凄い役者だなぁ、という感じです。

他の登場人物の印象としては、
木村佳乃・・・相変わらず、ジミーな演技です。
伊東美咲・・・きれいですねぇ。
藤井隆・・・けっこういいかも。

というわけで、肝心の映画の感想ですが、私は、面白かったと思います。
編集の妙というか、構成のオモシロさみたいなものを感じました。
最後までピースに感情移入させない作りもできたはず、という印象もありますが。

で、映画館を出たところで、前を歩いていた熟年夫婦の旦那さんの方が、
「結論から言うとつまらない映画だったね。途中で寝ちゃったよ」と言っていました。

え? どこで寝れたの? そんな暇あった? 
もしかして、オジサンは、少林サッカーの日本語吹き替え版と勘違いしてズーッと観てたのでは?
いや、そんなはずはない。少林サッカーだって寝る暇ないくらい面白いはずだし……。
うーん、ナゾだぁ〜。

で、奥さんの方曰く「シリアスだったのね。ぜんぜんコメディーじゃないのね」

は? ちょっとオバサン! 宮部みゆきの「模倣犯」ですよ! 
スマスマのショートコントじゃないんだからさぁ。
いやはや、なんだかもう、はぁ〜って感じで……。

ということで、そういういろんなスタンスで映画を観に来る人がいるからこそ、
世の中が面白くなるのだろうし、興業収入も上がるのだろうなぁ〜と、
変に感心してしましました。
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■Re:映画 「模倣犯」
■はるみん (119)投稿日 : 2002年07月02日 (火) 18時49分

ねこさん、こんにちは。ようこそ、HAMIXへ (^。^)

そうですか。見ちゃいましたか。「模倣犯」。
話題になっていますね。

宮部みゆきさん、
時代物は何冊か読んだことがあって、けっこう好きなんですが、
現代物は、どうもあまりぴたっと来る感じがしないんですよね。
でも、この「模倣犯」の題材にはちょっと興味があって、読んでみようかと思っていましたが、
図書館で見て、あの厚さにめげていました。(^^;
最近の私は、短編をナイトキャップ代わりにっていう読書量ですからねえ。(^^;

映画の常で、原作とは違っているところもあるのでしょうが、
こういうのは、映画で観るのもいいかもしれませんね。
森田監督ですものね。観てみようかな。
でも、私のことだから、ビデオになるかもしれないけど(笑)。

オジサンとオバサンの会話には笑いました。
ちなみに私は観ていませんが、「少林サッカー」は面白いらしいですね。
さすが香港映画。そんなにケバクしなくても・・というところはあるらしいですが(笑)。
たしかに、眠くなるような映画ではないはず。(^^)
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■Re:Re:映画 「模倣犯」
■みーさん (120)投稿日 : 2002年07月03日 (水) 17時29分

はじめまして、ねこさん。
ジャニ好きのみーさんは中居君・田口君出演ってコトで見に行きました。
映画は構成の面白さでボーーーーーっと見ているとあれ?なんだ?
ってなっちゃうかも知れませんね。
皺の無い脳味噌で一生懸命に見てしまいました。
コメディーっていえば、中居君の最後はコメディーかもしれない・・・。
ドラマとかで長期に取り組んでくれたら、もっと面白かったのかもしれないなっていうのが、
私の映画を見た後の感想でした。


52)
「片づけられない女たち」
■ みなみさんじょ〜 (122)投稿日:2002年07月15日 (月) 08時36分

   サリ・ソルデン著 ニキ・リンコ訳
   WAVE出版/1600円+税

片づけ方のノウハウを扱った本ではなく、脳レベル(?)の話である。
すこし前に新聞で大人のADDについての記事を読んで興味を持ち、
図書館で取り寄せて読んでみた。

「片づけられない」と悩む女性の中には、神経系の障害が原因と思われる人がいるという。
そのひとつが、ADD=注意欠陥障害。
ADDでもいわゆる多動のないタイプに多いという。
(多動のあるタイプ=ADHD=注意欠陥多動性障害、男子に多いと言われている)

本書の中で、成人ADDの日常生活への影響として
・時間、お金、モノにだらしない
・何かというとすぐに感情的になる
・本来の実力を発揮できず、能力の割に実績がふるわない
・自分に自信を持てない
・対人関係が不健康になる
・鬱状態になる
と挙げられている。私はこの中の半分以上に当てはまる(笑)

簡単に言ってしまうと、湧きあがるアイディアや周囲の雑音などを整理しきれず、
頭の中がとっ散らかっている状態…のようである。
ああ。
思い当たる節数知れず…。

まだまだ日本ではこの分野の研究が遅れているらしく、
成人ADDの診断・治療ができる医療機関は少ないらしい。
家の中も、鞄の中も、頭の中もとっ散らかっているアナタも、
もしかしたら隠れたADDなのかも…。


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■Re:「片づけられない女たち」
■はるみん (124)投稿日 : 2002年07月15日 (月) 12時33分

表題のような女性の部屋を、一時ワイドショーが
面白おかしく取り上げていましたね。

あそこまでの散らかしようは、普通ではないと思いましたが、
あれは、片付けられないというより、自分の物(ゴミ)に囲まれている事で、
外部からの刺激の緩衝材にしているようにも感じておりました。

挙げられている6つの、日常生活への影響ですが、
これは、たいていの人は、いくつかあてはまるのではないでしょうかねぇ(笑)。

ただ、病的なものと、健康的な(笑)、あるいは一時的なとっ散らかり状態との違いは、
物事に優先順位をつけられるかどうか、という点にあるような気がします。
それができていれば、まだ大丈夫と思うのですが・・
うーーん、最近の私はちょっと危ないかも。(^^;

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■補足というか
■みなみさんじょ〜 (125)投稿日 : 2002年07月15日 (月) 20時55分

> これは、たいていの人は、いくつかあてはまるのではないでしょうかねぇ(笑)。

あはは、そうかも。
たぶん
「子ども時代から継続している影響かどうか」
(=学生時代、どんなに気をつけているつもりでも忘れ物ばかりしていたりとか)
「片づけようとしているのにどうしたらいいのかわからなくなるかどうか」
(=怠けてやらないのではなく、片づけているうちに脳内大混乱を招く)
「片づけられないことが原因で他人を家に呼べないかどうか」
「散らかっているのが恥ずかしくてプロのハウスキーパーなどを頼むこともできないかどうか」
(=たぶん意識の問題、やりたくないからやらない人はプロを呼ぶのを恥ずかしいとは思わないだろうと…)

ワイドショーなどでごみの家と言ってもいいほどの状態の家を何回か見ました。
畳や床は全く見えず、モノの上に布団を敷いて寝ていたり、
洗濯機の上に洗濯物が堆く積まれていて洗濯もできない状態だったり。
正直「うわてがいる」と思ってしまった…。
(うちは確かに汚い、が、床は部分的に見えるし布団を敷く場所はある…)
…自分で書いていて「これこそ五十歩百歩だ」と…


53)
The歌舞伎
■ うさ (126)投稿日:2002年08月31日 (土) 17時47分

今回のお江戸参上、第一の目的は「アテルイ」観劇
「アテルイ」っていきなり言われてもねえ、知らない人がほとんど
ま、詳しい内容はこちらで。
http://www.shochiku.co.jp/aterui/

主演は市川染五郎、堤真一
染五郎は歌舞伎、堤はアクションで、鍛え上げた肉体をもっていて
生の舞台になると断然輝く2人の共演。
場所は新橋演舞場
新橋演舞場っていやあ、普段はおばさま御用達、
「舟木一夫公演」なんてのもやっている舞台ですが
8月の演舞場は若者であふれかえってました。
染五郎・・・・・私が好きな新之助に比べると
やや線が細く、歌舞伎の舞台でも控えめな印象だったんだけど、
今回の「アテルイ」は染五郎が10年来あたためていた話で、
もちろん歌舞伎にもまだなっていなかったものを
劇団新幹線のメンバーと作り上げた完全な新作。
その思いもあってか、染五郎の炸裂ぶりは凄かった。
前半の、細かいお笑いの部分が、私としてはすべリぎみで、
せっかくの2人が生きていない印象が強かったんだけど
後半の迫力でその不満もぶっとびましたさ。
なにがすごいって、それは、染五郎の「声」なんですよ、
後半、敵の裏切りから鬼と化していく「アテルイ」の心情を
「声」で見事に表現しきってる、
「役がのりうつる」って、こういうことなのかと、
改めて歌舞伎役者の底力を見せつけられた思い。

で、翌日は、その歌舞伎観劇
場所は歌舞伎座
出演は中村勘九郎、福助、橋之助など
わたくしが観た昼の部は、勘九郎がアホの若旦那で(似合い過ぎだぜ!)
目一杯笑わせる「浮かれ心中」井上ひさし原作。
前日の「アテルイ」で感じていた、劇団新幹線の微妙にすべるお笑いの質に比べ
勘九郎、福助のお笑いは、実にうまい!
歌舞伎座の客層は、7対3で女性が多いんだけど、年齢は幅広く
まさに老若男女、そのすべてをすっかり笑顔にさせる
歌舞伎座全体が「ハッピ〜〜〜!」な空気に包まれるのさ。
派手さは「アテルイ」だけど
舞台の完成度は圧倒的に「浮かれ心中」に軍配

「アテルイ」「浮かれ心中」とたて続けに観たことで
今まで、当たり前に観ていた歌舞伎の魅力も再確認した思い。

劇団新幹線、大人計画、キャラメルボックスなど、
最近は面白い舞台をやる劇団がどんどんでてきて、
ものすごくがんばっているんだけど、
今回「アテルイ」で、その面白いと思っていた劇団と染五郎の組み合せを観て
改めて、基礎の違いが、はっきりと見えてしまった。
贔屓目ではなく、染五郎の表現力は抜きん出ていた。
どんなに派手な演出で、細かいあらを隠そうとしても
生の舞台は恐い。
脚本は優れていても、経験少ない劇団系の役者の動きと
3才の頃から板の上で踊ってきた人間と
積み重ねてきたものの違いが、シロウトにもはっきり見えちゃう。
特に「お笑い」の場面、人を笑わせることがどんなにむずかしいか・・・・
派手な照明もなく、お囃子さんのみで
微妙な間と声と表情で、客を引き付ける勘九郎、福助。

そしてひと皮剥けた染五郎。

これからもいっぱい新しいことに挑戦して、
生きてる歌舞伎をみせてほしい。
そして、いつか本物の歌舞伎の「アテルイ」の舞台化を
必ず実現させてくれ。
何が何でも観に行くよ!

9月の演舞場は、新之助と菊之助、パパ団十郎に左団次という
ド派手な組み合せ、生の新之助はすごいよ!
みなさ〜〜ん、生の歌舞伎を是非一度は観てね。

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■Re:The歌舞伎
■はるみん (127)投稿日 : 2002年09月03日 (火) 17時12分

うささん、わかりやすい解説ありがとう!
北海道に住んでいると、演劇はもとより歌舞伎には、
なかなか縁がなくって、従って興味もあまりありませんでしたが、
こういう感想を読むと、ちょっと見てみようかしらって気になりますね。

一度歌舞伎を見た人はたいてい病みつきになるようですから、
やはり、歴史の厚みと言うか、相当魅力があるものなのでしょうね。

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■Re:Re:The歌舞伎
■うさ (128)投稿日 : 2002年09月05日 (木) 17時09分

はるみんさま、コメントありがとうござんす。

そ〜〜なんですよねえ、
北海道だとなかなか観る機会がないんですよ
札幌にくるのはせいぜい年に2-3回
しかも、教育文化会館か、厚生年金
回り舞台もないから、思うような演出もできないし
KITARAが出来てずいぶんクラシック系の音楽コンサートは増えたように
ぜひ、北海道に芝居小屋を・・・・っていっても
音楽聞く人は多いけど芝居観る人はまだまだ少ない・・・・
「歌舞伎大好き」なんていうと変人扱いされるし。
だけど、ほんと、鍛え上げられた声、姿、
文章では伝わらないですわよ、
何かの機会に、ぜひ御覧ください。

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■ いいな、いいな、いいなあー。
■ 帰ってきたM (129)投稿日:2002年09月21日 (土) 01時35分

うささん、どうやってチケット手に入れたのでしょう?
劇団新幹線の方には興味なかったのでしょうか?

私は以前BSで偶然見て以来、劇団新幹線の虜です。
といっても、観劇はもちろん、ビデオさえ買えないのですが。

新幹線は 私のツボにはとっても合っているようで、
もしナマを見に行くなら、やはり本拠地大阪公演かな?

新幹線は最初 つか をやっていたそうで、
唐、つか、別役というと 私の青春!
まったくストーリーやら台詞やら訳わかんない
世界でしたが、当時の私はそれこそがよかった!

北の国からの
唐さんはとても地味な芝居でした。彼としては。
私にはけっこう抑えた演技にみえました。
裸もよくぞ後姿で我慢した。わがまま言わなかったのね。
えらい、えらい!と言う感じ。さらに、鍛えた肉体で、
若い時よりずーといい男になって、好感持ちました。

うささんの東京日記と合わせてこちらを読むとさらに楽しめました。
私は田舎者で東京は数えるほどしか行ったことがありませんが
歌舞伎座は横断歩道の真ん中で「後ろが歌舞伎座」
と聞いて、即、回れ右して戻ったので、曲がってきた車に
すごいクラクションをならされた「これぞ田舎もの」の正道!
という思い出があります。この時、粋なおじいさんが
入り口に並んでいて、上のほうの席で、自分の好きな
演目の時間から入る、という「通」の常識を教えてもらえて
東京在住者でもめったに会えない 生粋の江戸っ子を見られて、話もできて、大感激!
生まれて始めての歌舞伎見物楽しくて一生の思い出になりました。

そういえば「通」の解説付で見た、というと、仙台で見たストリップ!
この時のことも一生の思い出。
1曲目で踊り、2曲目で脱ぎながら3曲目で脱いで踊る、年寄りの踊り子さんの
見事な目の演技と、老いた醜い体を見えそうで見せないでかえって色っぽく見せる、とか、
場末の小屋でしたが、彼の解説がたいそう上手で楽しめました。

うささんの解説もいつも見事で楽しんでます。

北の国からは、女性の描かれ方がすごいですね。
今度はぜひ、脚本から推察する、倉本さんの理想の女性像、とかお願いします。

蛍ちゃんが、今回やっとお人形から人格もったように見えました。

番外編で、蛍ちゃんシリーズはどうでしょう。
庄吉君は死んでもらって、でもうささんは見たいでしょうから、
他人の空似でビジネスマンの庄吉君を町で見かけて、富良野へ帰るきっかけにする、
そこから導入はどうでしょう?

人間ドラマにして、スタジオ主にして、自然は以前没にしたテープを使う!
役者も富良野塾から調達。これならかなり経費節減!

北海道の料理と一緒で素材に頼りすぎて技が育たない、
じゃあ、北海道の文化ってあんまりでしょ。

都はるみでも、天地真理でもいい!
倉本さん、今は亡き向田さんは男性の描き方が悪くて男優に降りられてしまいましたが、
倉本さんの女性の描き方は、逆に女優受けすると思います。

そういえば、遺書の指南役?の松浦さんですが、
向田さん世界の松浦さんでしたよね。

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■Re:いいな、いいな、いいなあー。
■うさ (130)投稿日 : 2002年09月22日 (日) 16時10分

Mさま、こんちは
何やら、色々読んでいただいたようで・・・照れるなあ・・・ポリポリ。

まず御質問のチケットの件ですが
歌舞伎座の方は、私は松竹友の会ってやつに入ってて先攻でとれます
(威張ってるよ)
が、今回は直前だったので、いきなり松竹チケットフォンに電話してとってもらい
当日歌舞伎座で引き渡しです。
人気の舞台は、コンサートと同じで、電話予約はほとんど繋がりません
ファンクラブ、友の会などは先攻発売っていうのもありますが、
私はもっぱらネットです。
見たい芝居に出ている俳優のファンのサイトには
チケット譲りますっていうのが、かなりあります。
熱狂的なファンの人たちは、何日分も買いだめしてて
自分が行けなくなった分を譲りに出してるのです、価格も定価で良心的。
後は、チケットキングなど(予約代行、横流し系)での販売です
1ー2千円は高くなりますが、人気の物でも、けっこう出回ります。
いずれも一日公演なら直前
ある程度期間の公演なら始まって少ししてからが、出てくる目安
絶対に観たい!と念じて、ネットをうろつくと必ずどこかにあるもんです。

劇団新幹線の関西系のギャクは、わたくし苦手なんですが
メンバーは魅力的。
やはし、看板は古田新太、今回のアテルイは残念ながら出てませんでしたが
3年ほど前に見た、古田と生瀬勝久の
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(長ッ!)
通称「ロゼギル」は、すごかったですよ、コクーンでやった再演で、
札幌に来てくれたんですが
そりゃもう、3時間ヘトヘトになるだけ笑わされて、腹筋痛になりやした。
古田新太は、野田マップにも出てますよね、
で、野田って言うと・・・・大竹しのぶ・・・・じゃなくて
昨年夏の納涼歌舞伎「研辰の討たれ」でしょう
コクーン歌舞伎ではなく、れっきとした歌舞伎座で、
野田演出の勘九郎主演、
そりゃすごかったらしい・・・・・観に行けなかった・・・・しょぼ。
DVDにして!
などなど、語り出すと止まりません。

倉本脚本は、シリアスなものより笑えるのがいいなあ
「浮浪雲」なんか、最高に楽しかった
最近では「玩具の神様」、偽脚本家のお話で、中井貴一がハマリ役。
「北の国から」も笑えるシーンが好み
五郎熊に会うとか・・・・クソ発電とか・・・・クックック。
それにしても、唐十のあの演技、あれで控えめだったなんて・・・
舞台はいかに!
知らんかったです・・・失礼しやした。
(遺言指南役は杉浦直樹ですよね)

わたくしのもっかのお好み脚本家は、なんたってクドカン(宮藤官九郎)
遊び心っていうでしょうかねえ・・・・なんたって楽しい!
ここにも書いた「木更津キャッツアイ」は、必見だす
わたくしDVD全巻持ってますのよ、ホ〜〜ッホッホッホ。
どんなに落ち込んでいようと、1話見終わると、
ほっくりしあわせになるざんすよ。
もしも観ていらっしゃらなければ、レンタルいたしますわよ〜〜〜
林檎チャンファンの娘さんと、いっしょにかかでしょうか。

あ、もうすでにこんなに長くなってしまった・・・・そりでは、また。


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■Re:いいな、いいな、いいなあー。
■帰ってきたM (131)投稿日 : 2002年09月23日 (月) 23時59分

そうそう杉浦さんでした。
最近は、というより若い時から固有名詞、人名
物覚えが悪く。

「木更津キャッツアイ」見ておりません。
「どんなに落ち込んでいてもほっくり幸せ」
はすごいそそられる紹介コメント!
ぜひ今度見てみます。


54)
ウテ・レンパー
■ うさ (133)投稿日:2002年11月04日 (月) 18時30分

秋も深まって、札幌は銀杏がきれいな時期
そんな、秋の日にぴったしのCDを。

ウテ・レンパー
ドイツ出身の女性歌手なんですがねえ、
コイツただもんじゃないの、天はニ物も三物もあたえた典型。
小さい頃からピアノ、バレエ、声楽を習い
15才でジャズ歌手、ダンサーとしてデビュー
主にヨーロッパのミュージカルなどで活躍し
ナチスに追われたドイツの作曲家クルト・ワイルの曲を歌った
デビューアルバムは、ビルボードで1位を獲得
でもって、ものすご〜〜い美人、
ピアフやデートリッヒの曲など歌わせると
うまいのなんのって、うま過ぎて嫌味なほど。

わたくし、芝居は色々好きで見ますが、
ミュージカルってやつはどうも苦手
「いたたまれないはずかしさを感じる系」なの。
感情移入し過ぎて歌われると、思いっきり引いちゃう。
で、ウテレンパーも、ものすごい感情移入なんだけどさ
まったく恥ずかしくならないんだなあ、これが。
「演じながら歌う」とかっていうんじゃないのよ、すでに。
鍛え上げられた声帯、肉体。
すべてが一体化されて、余分なものはそぎ落とされ
なんか「越えちゃってる」んだよね。
恥ずかしさなんて感じる余地なし、圧倒的な迫力。

CD、何枚も出てますが、
ダントツいちおしは
「PUNISHING KISS」(パニッシングキッス)
わたくしは、この一枚で完全にウテにやられましたさ。
エルビスコステロ、トムウエイツ、などの作品を歌ったものですが
かっこいいのなんのって、ぶっ倒れますわよ。
ニ−ルハノンっていう男性歌手とのデュエット
「タンゴバラード」もいいし
7曲目「The Part You Throw Away」は も〜〜〜〜!!
トムウエイツをこんな風に歌える歌手がいるなんて、
ビツクリですわよ、奥様。
アレンジもまたバンドネオンなんか、入ちゃったりして、
しかも控えめでさ、かっこええのなんのって・・・・ヨダレでますです。

これが気にいっていただけましたら
彼女の原点、お得意のクルトワイルのナンバーだけを集めたCD
「UTE LENPER SONGS KURT WEILL」なんていかがでしょうか。
ほとんどの曲がドイツ語です、はい。
何歌ってるかなんてさっぱし解りませんがね
これがいわゆる「退廃的」ってやつ?
聴いてると、だんだん妙な気分になってきます。
「気がふれてくる感じ」とでも申しましょうか
そこがまた、いいんですわねえ・・・
シャーロットランブリングが出てた映画「愛の嵐」(ベタな邦題)を
思い出させますよ・・・・いやあ、エッチないい映画でしたわ。

あとは
ベストアルバム
マック・ザ・ナイフ〜枯葉/ベストオブ・ウテ・レンパー
お得意のワイルの曲から、お馴染みの「枯葉」「バラ色の人生」まで
幕の内弁当的な一枚
一番のお勧めは「ユーカリ」タンゴのリズムに乗せて
「ユーカリ」という憧れの島ヘの思いを歌った曲、
グッとくるのよ、これが。
なかなか聴きやすい一枚でして、一家に一枚いかがでしょうか。

その他
「CRIMES OF THE HEART」
「BUT ONE DAY」
この2枚も「PUNISHING KISS」のように、
コステロ、ジャニスイアンなど
現代のアーティストの曲を歌ったり、
彼女自信のオリジナルも入ってたりで、
彼女のアルバムとしては軽めのつくりかな。
(彼女自身のアレンジもかなりあります、多才!)
秋の夜にはなかなかいいですわよ。

林檎ちゃんのCDをお勧めした時にちらっと触れたウテレンパー
遅ればせながらの御紹介でした。
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■Re:ウテ・レンパー
■はるみん (134)投稿日 : 2002年11月04日 (月) 23時38分

ああ、これは、是非聴いてみたい。
久し振りにそういう気になりました。
この人は知らなかったです。
私よりはるかに音楽に明るいうちの夫も知らなかったらしい。

「PUNISHING KISS」
早速、買ってみます。

ところで、ミュージカル、私もダメです。
特に日本人が洋物のコピーをやったのは、全くダメ。
いたたまれない恥ずかしさを感じるもので、書こうと思ってました(笑)。


55)

■ 犬の本3冊
■ はるみ (136)投稿日:2002年11月19日 (火) 23時05分

1)「赤ちゃん犬のしつけと育て方
  杉浦基之・監修 主婦と生活社 1300円
    
初めて犬を迎える人向きの解説書。
事前の準備から、性格の見分け方、それにあったしつけの仕方、
ハウスの作り方や、手入れの方法、健康管理などが図解入りで、
わかりやすく説明されています。

それぞれ、なぜ、そうしなければいけないか、
あるいは、なぜそうしてはいけないかなど、理由が説明されているので、
結果が出ない時期も、飼い主は冷静に対応することが出来ます。


2)「犬の気持ち、飼い主の疑問
  小暮規夫著 講談社 1400円

獣医さんが書いた本。
最初に(1)の本で基本的なしつけや育て方はわかりましたが、
赤ちゃん犬も生後3ヶ月を過ぎる頃から、パーソナリティが確立してきて、
行動も活発になってくるので、なぜそういうことをするの?的なことを
やらかしてくれたりします。
飼育本の指示通りでは、当てはまらないことも出てくるし、
そういう時、新米飼い主は、このような飼育が本当に犬にとって幸せなのかと
迷ったりしました。

この本は、犬の習性・生態を、科学的・行動学的に解説してくれているので、
犬の行動を内面から理解するための助けになりました。


3)「ドイツの犬はなぜ幸せか(犬の権利人の義務)
グレーフェ或子著 中公文庫  648円

上で紹介した「犬の気持ち、飼い主の疑問」の冒頭に、
『犬は利口な動物だから、人間の気持ちを理解し、忠実で恩を仇で返すような
ことはしないと考え、「犬の判断に任せる」というのがおおかたの日本人の考え。
これに対して、「子供のしつけができないような人は、犬を飼う資格がない」
といって、犬のしつけを厳しくして、社会性を養うように育てるのが欧米人の考え方』
とありました。
確かに欧米で生活したことがある人は一様に、彼の地での犬のマナーが良いことに
感心すると言います。

その欧米の中でも「犬と子供はドイツ人に育てさせろ」というくらい、
犬の飼い方に関して定評があるドイツ。
この本は、そのドイツのグレーフェ家の雌犬ボニーの目を通して書かれていて、
犬の行動の内面、またドイツ人の犬との関わり方、共存の姿勢がよくわかります。

いわゆる飼育本ではありませんが、読んでいるうちに自然と、犬との接し方や、
犬の行動を学べるようになっているので、初めて犬を飼う人におすすめです。


56)

海辺のカフカ
■ S (137)投稿日:2002年11月30日 (土) 16時02分

村上春樹の「海辺のカフカ」を読み終えました。失敗作だと思った(笑)
夏目漱石の「坑夫」のように!
しっかし涙ながしながら息を吸う(笑)で中断しながら読めます!
創作だとは思ったけど、いちおうネットで舞台となる「甲村記念図書館」検索したら(爆)
http://www.kafkaontheshore.com/ 

読んでから見るか、見てから読むかだねぇ〜


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