No.39
Re:先生とPTA
投稿者---M(2001/11/28 22:09:37)
通りすがりさん、久しぶりです。
>ちょっと話がそれますが、
>よく、先生は学校を卒業してまた学校に入るから視野が狭くなりがちであるとか、
>今の先生は受験社会の勝組だから大きな挫折を知らず
>できない子供の気持ちが分からないなどと言いますよね。
>全ての先生がそうだとはいいませんが、当たっているところがあると感じます。
>また、文部官僚などは、もっと受験社会のエリートですから、
>それらを是正する能力がどこまであるのか、ちょっと心配になることもあります。
>そして、学校の外にいる発言力のある人が学校の改革などをいうと、
>今度は軍事教練みたいなボランティア活動を思いついたりして(笑)
>もっと自然な対応ができないものかと、暗い気持ちになりますね。
>
「暗い気持ちになります」という表現そのとおりです。
さらに、本来こういう時にこそあるはずのPTAが問題です。
PTAはボランティア活動です。ボランティア活動の意味をちゃんと
知らせる意味でもPTAは廃止なんて学校でてもらいたいです。現在の
この日本、ましてや一番子どもにお金がかかる年代に、ボランティア
できる人が何人いるでしょう。貧しくとも昔は欧米諸国とは違う
「ボランティアもどき」があったと思うのです。たとえば寅さんの
おいちゃんやさくらさんの親切に、純和風ボランティアを感じます。
そのうえ、PTAの活動は平日の午前10時〜正午。それなのに働いている
ことを理由に役員を断ることはできません。学校によっては夕方6時以降
からの活動に変更したところもあるそうですが、そうすると、幼い子ども
がいて、夫の帰宅が遅い人は出られないですよね。
PTAの役員選出時期は、実父母義父母は危篤状態の入院患者で、
下の子も入院がち、な人が増えます。
保育園の役員のつもりで引きうけたのが間違いで、役員会にドタキャン
しても保育園なら「忙しくて大変ね」とお互い様なのに、小学校の役員は
誰もやらないから引きうけたのに、役員会に一回でも欠席しようものな
ら「無責任、そんななら引きうけるべきでない」と責められるのです。
多勢に無勢で、私の方が非常識ということで、またそれを、母から母へ、
言いふらすのです。幸い子ども同士親しい母さん4〜5人がすごくいい人で、
影でずいぶんかばってくれ、直接には常にねぎらってくれ、悪口が流れて
いたのを知ったのはかなりあとから、騒ぎが収まってからでした。
ちなみに役員をしたときは、わからんちんの教頭ともケンカして、父兄と
ケンカした教頭ということで、繰り上げ退職に追い詰めてしまった原因の
ひとつだったようです。こんなとんでもない人間許せないと、徹底バトル
を何度もしたのですが、場所が職員室で、私の発言の方が正論で、以前
からみんなから嫌われていた教頭、ということで、私の暴挙は実は皆から
利用されたのかもしれません。でも、私の悪口を言っていた母たちは
教頭とまでケンカした私に身の危険を感じたらしく、その後私に届くよな
悪口は言わなくなりました。その人たちにとってその教頭はそうとう悩み
の種で、でも影で悪口いうだけで、じっと耐えていた存在らしかったです。
これは上の子が1年の時。
そして、上の子が4年の時、先生に救われた経験もあります。
上の子4年の時、親友の子から、親友解除の宣告を受け、人生最大のピンチ
でした。親の私は自分の仕事で煮詰まっていた時期で、気付きませんでした。
また、そういう時子どもは親にだけはいえないものなのです。幸い習い事
の30代独身女性が話しを聞いてくれて助けられ、さらに学校では年配の
女性の先生が話しを聞いてくれたそうです。そして「これからその子の
変わりに私が親友になってあげる」と言ってくれて、毎日何かと声をかけて
くれたそうです。そして私が欠席した参観日も、その先生が参観に来てくれて、
親友だから見に来たよ、と言ってくれたのです。オーバーではなく、当時
その大人や先生が居なかったら、自殺や引きこもりも充分あったと思うのです。
私はすべて終わって、立ち直った娘から1年後に聞きました。もう一つ。
娘は辛い気持ちを言葉に出して言える能力を、保育園時代に園の一番の
方針として教育されていたので、保育園にも感謝。
PTAの母親集団の伝言ゲームは恐ろしいです。でも業務遂行能力がずば抜けて
居る母さんも多く、大手企業の課長クラスより有能な専業主婦の方もいます。
色んな意味で、PTAは侮れません。
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No.44
Re:先生とPTA
投稿者---通りすがり(2001/11/29 07:57:01)
PTAの歴史は、今大きな曲がり角にきていますよね。
だから、ちょっとホットな問題といえます。
でも、フェミニズムのレスも気になるのでこっちは簡単に。
よく知られているように、PTAは19世紀のアメリカで生まれた
「全国母の会」がルーツですが、
理想を追求した結果、父親なども参加すべきだということで
子を持つ人(Parent)と先生の会に変わりました。
日本は占領軍の民主化政策の一部として戦後すぐに導入されましたが、
父親なども参加すべきだという理想が実現できず、Mさんのおっしゃるように、
今も「専業主婦の会」みたいなことになっているのが、問題の根っこですね。
いくらそこらの課長さん以上に有能な専業主婦がいても、
参加システムに構造的な欠陥を抱えているため、行き詰まるのは当然でしょう。
外で働く人が参加しにくいPTAなど、設立主旨に反するといえましょう。
専業主婦というのは、社会の中のほんの一部分にしか過ぎない存在です。
もし、家事育児が職業というなら、特定の職業の人しか参加できないということです。
これでは憲法違反になりかねません。
もし、美容師さんしかPTAに参加できないという決まりを作ったら社会問題となるでしょう。
専業主婦が、専業主婦しか参加できない運営方法でPTAを運営するのは、社会正義に反します。
専業主婦は決して「子を持つ人」の代表ではありません。
本当なら男親ももっと参加し、理想的には卒業生の親や地域の代表も参加できるような
組織と運営にしなければならないでしょう。
個人的には、専業主婦しか参加できないPTAなら一度解体して、
働く人が参加しやすい運営方法の別組織作るしかないと思っています。
実際にPTAが廃止された学校や
新設のときにPTAを作らない学校もあるようです。
一方、PTAの存続と組織の強化を求める運動も活発になってきていますが、
もし始めるなら、正副委員は異なる職業の男女でなければならない(主婦も一つの職業として)
といった遠回りをしても公正さを優先するような決まりを作って、
ゆっくり発展していけばいいと思います。
戦時中、歓呼の声で若者を戦場に送り、暮らしの軍国主義化に最も貢献したのは
専業主婦中心の婦人会組織ですが、今のPTA組織にこれと似た雰囲気が
ただよっているとすれば、またかという感じで、恐ろしいことです。
舌足らずになってますから、ツッコミ歓迎です(笑)
ホントに曲がり角ですから、PTA経験者の方にもっと
語っていただければと思います。
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No.47
Re:先生とPTA
投稿者---れいこ(2001/11/29 12:56:44)
この話題、とってもとってもとっても語りたい!のですが、
明日までに縫い上げなくてはいけないものが、
背後で山積?になっておりまして、
ここに投稿するための原稿(爆)が書けません。
月が変わったらまた来ますので、
「今更なんだぃ」と言わずにお相手してくださいまし〜〜〜m(_ _)m
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No.59
当地のPTA事情
投稿者---れいこ(2001/12/04 14:31:35)
>PTAの歴史は、今大きな曲がり角にきていますよね。
> そのうえ、PTAの活動は平日の午前10時〜正午。それなのに働いている
> ことを理由に役員を断ることはできません。学校によっては夕方6時以降
> からの活動に変更したところもあるそうですが、そうすると、幼い子ども
> がいて、夫の帰宅が遅い人は出られないですよね。
こちらの小中学校では、PTA活動はほとんどが夜間です。
2年前、なり手がなくて、学級理事をやりました。
当時息子は5年生、娘はまだ幼稚園の年中で、
オットはほとんど毎日10時〜1時に帰宅する状態でしたが、
そんなこと全く考慮してはくれません(笑)。
PTAの中では広報の委員会に入りました。
4つある委員会の中で最も忙しく、会合の回数が多い委員会でした。
だいたい7時から会合が始まるのですが、終わるのが10時ということも
珍しくなく、とても幼稚園児が起きていられる時間ではないし、
どうしても退屈してしまって、仕事にならないので、
子どもふたりで留守番をさせて会合に行っていました。
今年、息子が中学に入って、役員選出があり、先生から依頼の電話が
かかってきたのですが、中学校は少し遠く、車がないと行けないこともあって、
丁重にお断りしてしまいました。
(去年、幼稚園でPTA会長を1年やってきたので、休みたいのもありまして)
来年度、小中ともに逃れる自信は・・・ありません。
> 多勢に無勢で、私の方が非常識ということで、またそれを、母から母へ、
> 言いふらすのです。幸い子ども同士親しい母さん4〜5人がすごくいい人で、
> 影でずいぶんかばってくれ、直接には常にねぎらってくれ、悪口が流れて
> いたのを知ったのはかなりあとから、騒ぎが収まってからでした。
これは、去年、幼稚園でずいぶん経験しました(笑)。
誰もなり手がないから、仕方なく受けた会長職でしたが、
いつのまにか、私が会長になりたくて仕方なかったという話になっていましたし、
私が会長だからお手伝いもしたくないとも言われました。
(だったらオマエがやればいいだろ、と喉元まで出かかりました・・・)
> その人たちにとってその教頭はそうとう悩みの種で、
> でも影で悪口いうだけで、じっと耐えていた存在らしかったです。
全然話し違いますが、ここの小学校の教頭(4月に転勤して今はいない)も、
かなりひどかったです^^;
本当は陰口は何の解決にもならないのですが、なかなか教頭と言う
「偉い」人に、立てつくことはしにくいですね。
> PTAの母親集団の伝言ゲームは恐ろしいです。でも業務遂行能力がずば抜けて
> 居る母さんも多く、大手企業の課長クラスより有能な専業主婦の方もいます。
> 色んな意味で、PTAは侮れません。
これも多いに賛同します。
問題は、母親同士の足の引っ張り合い。
能力の高いお母さんは、目立ちますから、いわば出る杭のようなもので、
それこそ陰口を叩かれていつのまにか悪者にされがちです。
ほとんどは自分にないものを持っている人への「やっかみ」「嫉妬」です。
これがある限り、有能な「母」は、その能力を存分に生かしきれない、
そんな気もします。
> 父親なども参加すべきだという理想が実現できず、Mさんのおっしゃるように、
> 今も「専業主婦の会」みたいなことになっているのが、問題の根っこですね。
地域性もあるのでしょうが・・・
先に述べたように、こちらは夜間の活動が大半で、
どちらかというと「下に小さい子どもがいる人は参加しにくい」会です。
会長と副会長の1人は父親が務めています。
これはこれで、「会長は男性がやるべき」という性差の表れかもしれませんが。
昨年度、ここの小学校は創立30周年という節目で、
そのためのイベントがいくつかありました。
前年広報誌を作った関係で、その30周年の記念誌を作るボランティアを
したのですが、その時に痛感したのが、
「先生と親は、PTAの中でも対等ではない」ということ。
最初は、父兄に任せると言っていた校長が、途中で(ゲラの段階で)
いろいろと難癖をつけ始め、印刷屋に無理難題を吹っかけ、
仕事を大幅に増やし&遅らせてくれました(笑)。
そのとき感じたのは、学校も自治体の組織ですから、いわば「お上」の部類。
学校と業者が取引するときは、無理難題を吹っかけても、
業者が折れてそれに応じてくれるのかもしれませんが、
PTA対業者では、そうは行きません。
記念誌はあくまでもPTA発行となっていましたから、
業者もある程度までしか譲りません。
私は校長と印刷屋と名前だけの委員長の間に挟まって、切れそうでした。
例えば、「このページのここにこういうイラストを入れて」と、
校長はいとも簡単に要求します。
でも業者で持っているカット集にそれに見合ったものがなければ、
本当は別注になり、カットの料金がかかってしまいます。
今は編集もPCが主流ですから、機会に入ってないイラストは無理と言っても、
校長は「プロならできるでしょう」と印刷屋に言い放ちます。
もともと予算にあわせて(!)見積を出させているのですから、
業者も痛し痒し、これ以上ひねり出しようがない・・・と電話で嘆きます。
最終的に、私が描けるものは描いて、それをスキャンしてもらって、
どうにか格好をつけました。
がんばって作った記念誌ですが、それをめくると、校長教頭との
攻防が思い出されて、なんとなく不愉快です(笑)
先生たちが、言葉はどんなに丁寧でも、父兄を、特に母親を、
見下しているような態度・・・。
2年間PTAとそれに付随する仕事をして、強く感じたことです。
そして、なんだか違和感を感じたのが、
校長がよく言う「学校経営」という言葉でした。
毎年、学校運営の計画書を作るらしいのですが、それは
「学校経営書」と名前をつけられ、しかも、オフセット印刷に
かけられていました(!)
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No.58
Re:「先生」について
投稿者---れいこ(2001/12/03 19:30:33)
やっと意見の部屋のドアが開きました。
語りたい言葉を忘れていきそうだったので、ホッと一息つきつつ、
メモ帳で書いてます(笑)←フリーズしやすいので
まずは、先生について。
>よく、先生は学校を卒業してまた学校に入るから視野が狭くなりがちであるとか、
>今の先生は受験社会の勝組だから大きな挫折を知らず
>できない子供の気持ちが分からないなどと言いますよね。
>全ての先生がそうだとはいいませんが、当たっているところがあると感じます。
これ、全く同感です。
少しずれますが、ご勘弁下さい。
先日息子の部活(野球部)の父母会主催の忘年会がありました。
顧問の先生方も出席されたのですが、たまたま隣りに用務の先生
(なぜ用務員を先生と呼ぶのか不思議ですが・・・^^;)がいらっしゃって、
ずっとふたりで話に花を咲かせてしまいました。
この方、新卒ではなく、一度一般企業に就職した経験がおありでした。
私も公務員を退職して民間企業に再就職した経験があるので、
もっぱら公務員の「甘さ」の話をしていたのですが、
どんなに体質改善を図っても、その世界しか知らない先生、そして公務員は、
井の中の蛙なのではないかと思いました。
この用務の先生は、かなり「ワル」だったそうで、
武勇伝もいろいろ聞かせていただきました(笑)が、
そういう経歴?の方が、立場はどうあれ、教育現場にいるというのは、
なかなかいいんじゃないかな、と思います。
それから、私の実姉は中学の講師をしています。
新卒で京都市の教員をしていましたが、地元に戻るに当たり、
こちらの採用試験に(何年たっても)合格しないので、諦めて、
毎年更新の常勤講師として、数学を教えています。
姉は、勉強が嫌いで、でも先生になりたくて、普通高校に入ったものの、
下から数えたほうが早いくらいの成績で、大学は6つ受けて5つ落ちました。
受かったのも2次募集でした。
よくもまあ、大学に行けたねぇと言われるくらいの成績でした・・・(笑)
手前みそですが、こんな姉は、勉強ができない子どもたちの気持ちが、
少しはわかる先生をやっています。生徒にもなかなか人気があるようです。
高校時代、そして大学受験(そういえば共通一次の第1世代です)で挫折し、
採用試験では10年くらい玉砕を続けている彼女は、
決して自分は優秀ではないと自覚しているそうです(笑)。
小学校に講師で来た先生にも、とてもいい(子どもたちにとって)先生が
多いような気がします。
講師というのは、毎年職場が変わったり、3月末まで次年度の仕事があるか
どうかわからなかったり、給与面でも多少低かったりと、
正採用の教員に比べると、いい条件ではないのですが、
それでも「先生」をやりたいと願う人が応募してくるのではないかなと思います。
そして毎年毎年が真剣勝負。
評判があまりに悪かったら次はお声がかからないかもしれませんから・・。
(評判がいいと、校長が教育委員会にお墨付きを出したりするらしい)
正採用の教員よりもずっといい「先生」が、
試験に受からないために講師のままだったり、講師の職もなくて、
一般企業に就職したりする現実・・・。
一方で、試験を勝ちぬいて採用された教員が、たった1ヵ月で辞めたり、
暴言を吐いて子どもを苦しめたりする現実も見ています。
いわば教師不適格者です。
今の教員試験、採用制度の限界を感じます。