■Diary-2010年

その日あったこと、考えたこと、更新情報など、何でも記録のページです。
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更新報告2010/11/06(土) 晴れ +4.8→+15.2 No.110


京都日記は、詩仙堂、平成中村座と、もう少し続きますが、なかなか書けずで、
ここにおいていると他のテーマの日記がその間書けなくなってしまうので、
別冊日記にリンクを移動しました。
お付き合いくださる方、どうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリ:更新報告



京都2日目・その5−清水寺へ2010/10/25(月) 雨 +17.0→+21.8 (投稿日・11/04) No.108

>>107の続きです。

無鄰菴を出たのが4時過ぎ。
まだ明るいし体力も残っていたので、清水寺に回ってみることに。
来る途中、バスの中から見つけた、古い食器がありそうなお店に寄ってみたかったので、
五条坂でタクシーを降りました。
目的の店に入ってみたら、平場においてある染付けの雑器でもびっくりするような値段で
早々に退散。
やはりこういうところに穴場はないですね。

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というわけで、茶碗坂を上って清水寺へ。
上記サイトには緩やかな坂と書いていますが、どっこい、今回歩いた中では一番の傾斜で
1日歩いた身には結構堪えました。
やっと清水寺に着いたら、そこには又石段。
お寺の石段はどこも蹴上げが高く、踏み面が狭いので、けっこうしんどく。

京都は駅にもエスカレーターが少ないし、お年寄りや、障害者には住みにくい町だよねぇ
と話しながら上っていた横を、80代と思しき男性にすたすたと追い抜かれ、思わず苦笑。
やっぱり地元の人は鍛えられているようで。

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上り切って振り返ると、夕闇迫る京都の町が一望できました。
5時で閉まると思っていましたが、日曜にだったので、閉門時間は6時とのこと。
少しゆっくり見られそうです。

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5時を回るとさすがに暗くなって、音羽の滝まで行けるかなと思いましたが、
せっかくここまで来たのでと飲んできました。
この時間でも、行列作るくらい人がいっぱいでした。

*写し忘れましたがひしゃく置き場に、紫外線滅菌装置がついていました。時代ですね。
でも置けばすぐ次の人が取るくらい混み合っているので、どれだけ消毒効果があるのやら。

カテゴリ:外出



No.109

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廻廊に灯っていた照明のデザインが美しかったです。
よく見たら施主の名前が書いてありました。
檀家さんの奉納品のようです。
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この灯り、あちこちにありましたが、場所によって、少しずつデザインが違っていて
どれも美しかったです。
この存在に気づいたのも、夕闇が迫る時間に来たればこそ。

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おまけ・帰りに通った、錦市場。
6時近くだったのですが、大半のお店が閉まっていました。

詩仙堂に続く



京都2日目その4−無鄰菴へ2010/10/25(月) 雨 +17.0→+21.8 (投稿日・10/31) No.107

>>105の続きです。

南禅寺からテクテク下って、次の目的地は、無鄰菴。
南禅寺近辺は、京都でも有数の別荘地帯のようで、
以前、テレビでこの辺りの別荘を紹介した番組を見たことがありますが、
持ち主は、松下幸之助、野村徳七、住友友純(春翠)、稲畑勝太郎、細川護立、
山県有朋などなど、近代日本を代表する錚々たる顔ぶれ。

建物もさることながら、いずれも庭が印象に残りました。
そのほとんどは、近代日本庭園の先駆者、小川治兵衛が手がけたようです。
できれば、全部たどってみたいところですが、この中で公開されているのは、
京都市に寄贈された、山縣有朋の別荘の無鄰菴のみ。
ここの庭も、その小川治兵衛の作のようです。

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琵琶湖疏水を引き込んでいるという水の流れを中心とした庭で、盛り土や傾斜を利用して
起伏をつけていたり、和風の庭には珍しく芝生を取り入れているので、
抜けがあって実際以上に広く感じます。

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奥のほうには、流れを石伝いに渡るところがありましたが、在りし日の山縣有朋も
ここに滞在したときは、朝の散歩で下駄履きの足元を気をつけながら渡ったのかな。
なんてことを考えながら歩きました。
お寺の庭と違って、個人が所有していたところは、主の気配が残っているような気がします。
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岩場のところは、木の根が地表近くを這っていて、上を苔が覆っています。
日陰では木の幹も苔で覆われていて、何かの種が根付いて芽を出していました。
湿度が高いからでしょうけれど、一朝一夕ではできない、
年月を重ねた和風の庭ならではの味がありました。

敷地には、2階建ての簡素な母屋と、庭に面した平屋の茶室と、
レンガ造りの洋館の3つの建物がありましたが、茶室と洋館が公開されていました。

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これは、洋館の基礎部分にあった床下換気口と、玄関ホールのドア。

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一階は蔵のようなドアがついた、資料展示室、2階は応接間がひとつだけ。
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説明によると、この部屋で、日露戦争開戦直前の、明治36年(1903年)4月21日、
山縣有朋、伊藤博文、桂太郎、小森寿太郎4人によって、日本の外交方針を決める
「無鄰菴会議」が開かれたそうです。
格天井のりっぱな部屋でしたが、そんな説明を読んだせいか、
窓がふさがれて外光が入らないせいか、ひんやりとした部屋の片隅に
明治の亡霊が潜んでいそうでちょっと気味が悪く、早々に退散しました。

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気分を変えて、庭に面した和室でお薄とお菓子をいただきました。
床の間を背に座ると、正面がこの景色
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右手が中庭で、左に主の庭が見えます。

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縁側に腰掛けるとこの景色。一等席でした。
雨降りのおかげで、ここも人が少なく、雨に濡れた緑を堪能できました。

ちなみに、無鄰菴は、小路を挟んで瓢亭と隣り合っています。
入り口の前が瓢亭のお勝手口で、ドアが開けられていたので、
すだれ越しに立ち働く板さんの卵の姿が見えて、良い匂いが流れてきていました(笑)。

ここを出たのが4時過ぎ。もうひとふんばり、清水寺まで行ってみることにしました。

*ピックアップしたもうワンサイズ大きな写真を写真日記に載せています。
よろしかったら、そちらもご覧ください。→写真日記・無鄰菴

>>108清水寺へ続く

カテゴリ:外出



京都2日目その3−南禅寺へ2010/10/25(月) 雨 +17.0→+21.8 (投稿日・10/30) No.105

>>104の続きです。

再び哲学の道に出て、上流の南禅寺に向かいました。

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これは神社かな。入り口から見るだけ。

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上流に向かうと道がいくらか狭くなってきて、川のふちにも道があります。
小雨模様ですが、おかげで人通りも少なくて絶好の散歩道。

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野良猫がいました。えさをやっている人も。
何を上げているのかと聞いたら甘栗ですって。
それも泥の地面に直接ばら撒き。
うーーん。おなか壊さないかな。
かわいいけど、見るのも切ないので、早々に立ち去る。
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木についたカビが面白い模様になっています。
この道沿いの木にけっこう見かけました。
やはり湿気が多いのですね。
日当たりも悪いのかな。
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ちょっと風情がある玄関前

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京都の人は車のとめ方がうまい(笑)。
車といえば、人口の割りに外車率が
少ないように感じました。
道が狭いからというのもあるでしょうけれど、
軽自動車率も低いように感じたので、
京都人の気質が現れているようで面白いと思いました。
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ここはどこだったかな。度忘れ
ちょっと入ってみたけど、本堂まで遠そうだったし、
大味そうだったので、パスしました。



No.106

というわけで、やっと南禅寺にたどり着きました。
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「絶景かな」で知られる三門に登れるようでしたが、足をいたわってここもパス。

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法堂の前の香台が置いてあるところ、屋根が印象的でした。

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さて、次は疎水の水道橋。
と三門まで降りて、下の道案内を見て、横の坂道を上がって右に水道橋が見えてきたところ、
左手を見たら、なんとさっきまでいた法堂があるではないですか!(笑)
足が疲れているというのに、大回りしてしまいました。
それにしても、法堂近くに案内でも書いといてくれてもよさそうなものですが。
お寺所有の建造物じゃないからしょうがないのかな。
お寺の建物にマッチしていて色を添えているのにね。
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水道橋の奥にある階段を上ると何かありそうでしたが、足力温存のためにここもパス
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道をカニが歩いていました。水がきれいなのですね。

*ピックアップしたもうワンサイズ大きな写真を写真日記に載せています。
よろしかったら、そちらもご覧ください。→写真日記・哲学の道水道橋

無鄰菴へ続く→>>107



京都2日目その2−安楽寺2010/10/25(月) 雨 +17.0→+21.8 (投稿日・10/29) No.102

>>101の続きです。

小雨模様でしたが、暑からず寒からず、歩くにはぴったりな気温。
銀閣寺を出て、哲学の道伝いに南禅寺まで歩くことにしました。
雨のせいか、平日ゆえか、人が少ないのも幸い。雨に濡れた緑がきれいでした。
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途中、橋がかかっているところには、低い位置に小さな茶色の木の矢印で、
その付近にあるお寺や主要建物の名前が印されてます。
中ほどまで来たときに、ふと「安楽寺3分」と書いているのに目に留まりました。
今日の予定には入っていないところでしたが、なんとなく心引かれて、
3分なら行ってみようかと、左に上がっていきました。
50mほど上った突き当たりがT字路になっていて、そこからさらに右に行くようで、
看板に偽りありもいいとこ(笑)。
遠そうなので止めようかと思いましたが、せっかく上ってきたところを
戻るのもしゃくなので、右に行ったら、哲学の道につながっているんじじゃない?と
行ってみることに。

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5〜6分歩いた左手に見えてきたのが、この入り口。ここが安楽寺のようです。
そういえば、紅葉がこの石段に散って真っ赤になっている写真を見たことがあります。

102_6.jpg  : 97 KB 石段の下に、カフェの案内がありましたが、
値段も営業時間も書いていません。
門も閉まっていて、どこにカフェがあるのやら。
せっかく来たのでお庭だけでも覗いてみようかと、
石段をあがってみると、左の入り口からお入りください
と案内が書いてあり、しおり戸があいていたので
そこから入ってみることに。
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中に入ると、お寺というより、立派な個人のお宅のよう。
右手にこんな、銅でできたオブジェがありました。
ちょっと面白い方がやっていそうなお寺です。

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左手には本堂らしき建物があって、そこは通行禁止の柵が置いてあり、
カフェになっているのは突き当たりの建物らしい様子。

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玄関を入ると、この景色。すばらしい建物です。

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奥には中庭に面して濡れ縁があって、お寺の建物とつながっています。
他に客はいなくて私達だけ。なんという贅沢な空間でしょう。



No.103

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2階もあるということで見せていただきました。
後ろの山を取り込んで、庭がつながっているように見えます。

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薪ストーブのそばにあった、ひょうたん型のかぼちゃ。
独特のこの姿、鹿ケ谷かぼちゃというそう。
そう、このお寺、毎年7月ニュースで見る、中風封じのかぼちゃのお寺だったのです。

右の写真の方は、このお寺の住職の息子さん。23歳だそうです。
この建物は、今年の5月に竣工したそうですが、和賛の練習や、コンサート、
ギャラリーなどに使うのが主で、カフェは、住職さんが檀家周りなどでお留守のときに
留守番を兼ねて、開くそうですが、不定期でまだ数えるほどしか開いていないそうです。
いつもは、案内も下の入り口には出していないとか。
今日は、カメイヨシエさんという方の「森の子展」の展示をやっているので出していたそうです。
私達は、運よく、その恩恵にあずかったようで。

小一時間ほどいましたが、客は私達だけだったので、色々話していたら、
この方のお母様は、札幌出身の方とか。
私の話し方、イントネーションがお母様によく似ているそうで(笑)、そんな話になりました。

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お手洗いの鏡と照明も素敵でした。
お母様がバリ島で見つけていらしたそうです。
クラフト関係がお好きなようで、哲学の道沿いで、ギャラリーをなさっているそうです。
聞きそびれましたが、入り口のオブジェもお母様の選択かもしれませんね。
今はお留守とのことでしたが、通り道なのでそのギャラリーに寄ってみることに。

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帰り道に反対側から見た庭です。



No.104

前の道をテクテク下って哲学の道へ
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B&Bがあったり、祠があったり
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味わいがあった民家の玄関先。生垣は何の花かしら?

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ギャラリーは、哲学の道に出て、ちょっと行った先にありました。
ちょうど、染めの作家さんが個展を開いているところでした。
小さな手提げ袋をひとついただいて、包んで貰っている間に、
偶然安楽寺さんに伺った事、平成中村座を見にいくことなど話したら、
奥様が驚いた顔をなさって、俊寛さんが島流しの刑になった元の「平家打倒計画の密談」
がされたという「鹿ケ谷の山荘」は、安楽寺が以前あった場所であるとのこと。

呼ばれたかしら?
そういって笑いましたけど、ちょっと背中がぞくっとしました。
小さな看板に目が留まったのも、歩きが苦手な私が、余分に歩いても行ってみよう
という気になったこと、めったに開いていないカフェに行き会ったこと。
そこから、このギャラリーに寄ってみようかと思ったわけですし、
ここに来たので、こんな曰くも聞けたということで、全て偶然じゃなかったかもですね。
「躓いた石にも千年の歴史がある」京都ならではの話です。
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染めの作家の紀田秀夫さんご夫妻

安楽寺
http://anrakuji-kyoto.com/

*ピックアップしたもうワンサイズ大きな写真を写真日記に載せています。
よろしかったら、そちらもご覧ください。→写真日記・安楽寺

>>105へ続く





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