観葉樹の植え替え
元気に生き生きする土を作りましょう。

植え替えの頻度
成長期は根詰まりを予防するためにも、年に1度、1号か2号(*)大きな鉢に植え替えてやりましょう。
また、ちょうどいい高さになり、同じ大きさの鉢で育てる場合でも、2年に1度は土替えをしましょう。
日常の水遣りによって、土の団粒構造が崩れ、水はけや通気性が悪い土になっているからです。

(*)鉢のサイズは号で表され、1号大きくなると口径が3センチ大きくなります。
適期
どの地方も、桜が咲く頃がベストです。
遅くても6月くらいまでにすませておくと、その後の生育がうまくいきます。
また、買ってきた場合、土が固かったり、鉢底から根が出ていたら、時期に関らず
なるべくすぐ植え替えておいたほうがいいでしょう。(但し、真夏真冬は避ける)
用土
基本の割合:赤玉6・腐葉土3・バーミキュライト1 元肥:マグアンプK  鉢底の土
         (完熟腐葉土が手に入らない場合は酸度調整済みのピートモスでも可。)

小さい鉢(直径20センチくらいまで)ならば市販の観葉樹の土をそのまま使っても良いのですが、
木ものにはこれでは軽すぎるので、赤玉土を3割くらい混ぜて重目の土にするか、
上記のような割合でブレンドした土を使います。
このブレンドはほとんどの観葉樹に向きます。鉢の大きさで赤玉の粒の大きさを変えてください。
方法(1)(それ以上大きくしない植物の場合)
植え替え前は、4日〜1週間(鉢の大きさによる)水遣りを控えて、鉢土を完全に乾かしておきます。
(土が湿っていると、重みで細根が切れやすくなるため)

1・まず鉢の周りをコブシでトントンと叩きながら、鉢から土がはずれやすくします。

2・鉢を斜めに傾け、植物の根元をしっかり持って、鉢のほうを動かすようにしてはずします。
  根が張って抜け難い時は無理に抜こうとしないで、何度か外側を叩いたり、
鉢と土の間にヘラのような物を差し込んで、根を傷めないように少しづつ抜いてください。

3・抜いた植物は、根についている土はそのままに(乾きを防ぐためと、安定させるため)、
  倒れないように養生して、日陰に立てかけておきます。

4・空になった鉢を手早く洗ってから、鉢底の穴に虫除けの網を敷き、その上に鉢底の土を
  5センチくらい敷き、ブレンドした土を1/3くらい入れておきます。
  同じ大きさの鉢をスペアに用意しておき、予めここまで準備しておくと、
  植え替え作業がゆっくりできるので便利です。

5・3の植物についている古い根土を、手で、静かにほぐしながら、落とします。
  取れない土は無理に取ろうとせずそのままでも大丈夫です。
  この時、根を観察して、白っぽい根が多ければ、植え替え前の水遣りは適正。
  黒い根が多ければ、水遣りが多すぎたという目安になります。

6・根を2/3位まで切り詰めてから、4で用意した鉢土の上に置きます。
  位置が決まったら、片手で植物を押さえながら、鉢の口から、5センチくらい下まで、
  土を入れ、根の周りを両手でしっかり押さえる。

7・根を落とした分、地上部も1/3くらい切り詰めたり枝を落としたりして形を整えます。
  ベンジャミナやガジュマロなど行灯作り(スタンダード作り)にしているものは、
  枝振りを考えながら、思い切った整枝をして新芽の発育を促します。

8・水遣りをします。鉢底から抜けるまで、鉢土全体にたっぷりかけてください。
  この時、あればメネデール(*)の500倍希釈液を水の代わりにかけてやると、
  植え替えのダメージを少なくできるような気がします。 
  外で作業しているときは、葉っぱの表裏にもたっぷりシャワーをして、ほこりを落としてやりましょう。
  土が沈んだら、口から5センチのところまで土を足してください。
  

メネデール
 微量要素の鉄(Fe)が入った植物活力剤です。
 家では室内の植物の植え替え時に、水遣り代わりにこれの500倍希釈液をかけます。
 生理障害(光不足など)で弱っている時と、地植えの苗の移植の時にも使います。
 私は20年来使っています。庭屋さんは、気休めだって言いますけどね(笑)。
 おまじない代わりにはなるかな?
方法(2)(大き過ぎて鉢ごとの取替が困難な場合)
鉢土の1部を上から底土の見えるところまで掘り取って、その穴に元肥を混ぜた新しい土を入れます。
この時、根も一緒にいくらか取れてきますが、大丈夫です。
できれば、表面積の1/5〜1/4くらいを毎年やっておくと、植え替えに近い効果が得られます。
水遣り
家庭でダメにしてしまう原因は、水のやりすぎが1番だそうです。
特に湿度を好む植物(アジアンタムやスパティフィラムなど)以外は、
どちらかというと乾かし気味の方が長生きするようです。

大鉢の場合の水遣りの目安は、土の表面2センチくらい掘ってそこまで乾いていたら、
それからさらに2日くらい待ってからやるくらいでちょうどいいと思います。
室内の観葉樹の場合、水遣りは、午前10時から午後2時の間に。

理想的には、根に空気を吸わせる為にも、土がしっかり乾くのを待って、
水が鉢底から抜けるくらいたっぷり与えるのがいいんですけど、
鉢が大きいと、受け皿にたまった水を、その都度捨てるわけにはいかないので、
私は、ぎりぎり受け皿にたまるかたまらないかの量を計ってやっています。

ご参考までに家の場合は、12号鉢(直径36センチ深さ40センチくらい)でだいたい1リットル、
14号鉢(直径42センチ深さ40センチくらい)で1.3リットルくらいです。
1度どのくらいがそれぞれの鉢に適量かを計って、ポットに印をつけておくと便利です。
肥料
花がつかない観葉樹の場合、緩効性の元肥(マグアンプKなど)を植え替え時に土に混ぜてやれば、
その後の肥料は基本的に必要ありません。
たいていの観葉樹は植え替えさえしていればほっといても育つので、
花よりはずっと神経を使わなくてもいいんですが、ボリュームがある植物だと、
鉢替えは大変そうでちょっとためらっちゃいますよね。
でも、やってみると、案外簡単です。
準備をしてから取り掛かると、大きな鉢(12号とか14号)で、植わっているのも1m以上の植物でも、
植え替えそのものは1鉢30分くらいでできてしまいます。
外に運び出せない物は養生シートや新聞紙などを敷いて家の中でしたり、
「方法(2)」のやりかたで挑戦してみてください。葉っぱが見違えるくらい元気になりますよ。

参考図書:別冊NHK趣味の園芸「土・肥料・鉢」 NHK出版

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