■Diary-2009年

その日あったこと、考えたこと、更新情報など、何でも記録のページです。
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行く年2009/12/31(木) 曇り/雪 -1.9→+4.7 No.161


家庭にいると、狭い範囲での、気軽な付き合いだけで過ごせます。
でも、ネットではいろんな価値観の人と交流します。

いろんな人がいるから、面白い。
みんな同じじゃつまらない。

井の中の蛙の私、つまづくごとに、おまじないのようにつぶやいていた言葉でしたが、
最近、心からそう思えるようになりました。
これは年齢のせいだけじゃなく、ネットを通じての人との交流がもたらしてくれた
賜物だと思います。

人間いくつになっても、少しずつ成長できるものですね。
それを実感させてくれるネットはすばらしい。
この経験をせずにいたら、きっと、自分と似たもの以外受け入れない、
頭の固い年寄りになっていたことでしょう(笑)。

今年も、刺激を下さったみなさま、ありがとうございました。
来年もまた、楽しく語り合いましょうね。
どうぞ良いお年をお迎えください。

カテゴリ:雑感



贈り物2009/12/17(木) 晴れ -7.1→-2.0 No.157


3年前に、母が、我が家の隣の賃貸マンションに越してくる時に、
それまで住んでいた古い一軒家を、貸すことにしました。

40年以上たった家、きっと決まるのは1年くらいかかるかなと覚悟していましたが、
思いがけず、すぐに引き合いがあって、とある精神科の病院のグループホームが
借り上げてくれることになりました。

実は、話が来た当初、精神科を退院した人の受け入れ施設と聞いて、少し躊躇しました。
回りは年配者が多い住宅街。
入る人の病歴によっては、近所に迷惑をかけるのではないかと心配だったのです。

でも、責任者の方に会って、迷いが消えました。
その方は偶然にも、共通の知り合いが多い、クリスチャンの方でした。
物静かで温かな人柄が、外見や話しかたに現れていて、信頼が置けました。
伺うと、やはり、なかなか貸してくれるところがなかったそうです。
個人に貸すと、短期間での退去もあるところ、施設として長く借りてくれるのは、
こちらにとっても願ってもないことです。
その上、誰かの助けになるならこれ以上のことはありません。
この賃貸不況の時に、すぐ翌月から入居者が決まったこと、
借りてくれたのがこのような方々であったこと。
見えない御手の守りと導きがあったと確信した出会いでした。

とまぁ、そんなことがあって早3年。
先日、そのグループホームから、母と私達夫婦にクリスマス会のお招きがありました。
私達にまで声をかけてくださったこと、寒い夜は出たがらない母が、
すぐに参加したいと言ったこともうれしく、行って来ました。夕べのことです。

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場所は、施設の近所の、自然食のレストラン。
母の家は、女子の施設になっていて、40〜50代の女性が4人住んでいます。
少し知的障害があるらしいのですが、おっとりやさしい人たち。

隣の家の、気難しいおばさんも招かれていました。
入居者の一人と仲良しになっているそうです。
いつも眉間にシワを寄せているような人だったのに、ニコニコ話しています。
ちょっとうれしくなりました。

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施設の修理をお願いする、電気屋さんと工事屋さんもよばれていました。
男子の施設の人たちも一緒で、青年3人と、初老の人1人。
それにお世話人の人たちと、ケアマネージャー、病院職員の方々、
総勢18人の集まりでした。
みんな話し方も話題もゆっくり優しく、思いやりに溢れていて、
いっぱい食べて、おしゃべりして、はずれのないビンゴをしたり、
最初の緊張もどこへやら、みんなの温かい気持ちに包まれて楽しく過ごせました。

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帰りに思いがけなく、ケアマネージャーの方から、
庭で取れたハーブでお茶を作ったので、
寄って行きませんかと声をかけていただき、同席した何人かと一緒に、懐かしい家にあがらせてもらいました。
久しぶりに見る家は、隅々まで整頓されていて、母が住んでいた時よりも、ずっと広々きれいな住まいになっていて、母も私も感慨ひとしおでした。
入居者の一人に土いじりが好きな人がいて、母が植えていた、ミントやカモミールに加えて、色々な種類の野菜やハーブを作っているようです。
庭から取ってきたもので作ったリースも2箇所にかっていました。
まぁ、家の庭にこんな材料があったのねと、母も私もびっくり。
家も住み手によって変わるものですね。大切に活用されて、若返ったようでした。
母も自分と家のことを、たくさん話せて、優しく聞いてもらえて満足げでした。

そのとき、中の一人が急に、お願いがありますとおっしゃって、正座しました。
なにごとかと思ったら、外猫がいるらしく、居間の窓のところまで入れて、
ご飯を上げているけど、よろしいでしょうかというお話。
借家なのでペットを飼う事はできないと思ってらしいのです。
「たわし」と名づけて、ご飯だけ窓を開けた状態で食べさせていたとか。
母も私も同時に、それはもうぜひ中に入れて飼ってあげてくださいと言いました。
みなさん、手を取り合って喜んでくださって、私も思わず涙が出ました

この寒い中、たわしちゃん、夜はどこにいるのですか?と聞くと、
隣の気難しいおばさんの家のガレージに寝床を作ってもらっているらしいのです。
ああ、もっと早く言って下されば、でも本格的に寒くなる前でよかった。
みなさんがそんなことで遠慮していたこと。
寒い中で寝ていた猫のこと思うと胸が詰まりました。

今の世の中に、あんなに純真で礼儀正しい人たちがいたとはねぇ。
心が洗われたね。そんな人たちに借りてもらって、ほんとに恵まれたね、と帰る道々、
母と話しながら、一足早いクリスマスプレゼントをもらった気持ちで帰ってきました。
夕べは冷え込んでいたけど、心はぽかぽか。人のつながりに感謝。

*今晩はあったかいところで寝てるかな、たわしちゃん。
近いうちにカツブシでも持って顔を見に行こうかな。

カテゴリ:雑感



片付けられない女2009/11/25(水) 曇り/小雨 +1.7→+8.6 No.149


仕事で管理している物件の一室。
ちょうど1年前に退去の連絡があって、明け渡しの立会いに行ったけれど、
約束の時間に本人は現れず。
その後、連絡がつかなくなりました。
そのとき、チラッとドアを開けてみた室内の様子に愕然呆然。

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玄関のドアをあけたら、いきなりこんな具合。
靴底がこっちを向いたまま、上に乗っても崩れてこないのに思わず感心(笑)。
なにはともあれ、このゴミを何とかしなくちゃ次の借り手も探せません。

とはいえ、事はそう簡単ではなく、
家賃が不払いでも、法的には勝手に荷物を片付けるわけに行かず。
本人が見つからなければ、裁判所に申し立て、許可をもらって、
荷物を一定期間別の場所に保管して、しかる後処分、
という手続きをとらなければいけません。費用も時間もかかります。

2ヶ月ほど前に、保証人になっている四国在住の元夫と、やっと連絡がとれ、
荷物をこちらで処分しても良いという許可をもらいました。

149_1.jpg  : 38 KBView Exif 149_1.jpg 次の関門は業者探し。
今はこういう仕事を請け負ってくれるところが
なかなかないのです。
ゴミ分別と家電リサイクル法がネックになっています。
ましてや、これだけの量。ハードルが高いです。
で、一昨日、ポストに投げ込まれていたチラシ。
仕事内容を読むと、あら、ピッタリじゃない、と、
早速連絡を取って一緒に行って貰う事にしました。

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一歩中に入ると、声も出ないほどのすさまじさ。
「片付けられない女」「ゴミ屋敷」というのが話題になって久しいけれど、
実物を見たのは初めて。
しかしこれはまだまだ、プロローグ。

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2LDKの部屋はどこもかしこもゴミで埋まり、床が見えません。
奥のほうは1mほどの高さになっています。
トイレ、お風呂場は、天井までゴミが詰め込まれています。

救いは、夏を越しているのに、生ゴミ臭さがなかったこと。
居住者は、離婚して就学前の子供をひとり連れて、5年前に本州から来た20代女性。
旅館の仲居をしていたらしいので、ここでは寝泊りしていなかったのかな。

149_8.jpg  : 42 KBView Exif 149_8.jpg よく見ると、ひどいのは床だけで、
棚の上なんかは案外整然としています。

大半のゴミが、ゴミ袋に入っているところを見ると
捨てようとしたことがあったのかなとも思えます。
しかし、ゴミの時間に、生活が合わなかったのか、
この量にあきらめたのか。

立ち入る前に、一番心配だったのは、同居しているはずの小学生の子供のこと。
近所の人によると入居1年後くらいから、姿を見なくなったらしく。
このゴミの中のどこかにいたらと恐れていました。

元夫に子供の消息を聞いても、子供は大丈夫というばかり。
どこにいるのか、どうして大丈夫と言えるのかと聞いても答えてくれません。
頭に血が上りました。

「あなたね、別れたとはいえ実の父親でしょ!?
他人の私が、こんなに心配しているというのに、
あなたは、子供のことが心配ではないのですか??!!」


私の剣幕に押されたか、しばし、無言の後、
「恥ずかしいですが、、子供は、児童施設にいます、、、
ときどきメールがきます、、、」と、か細い声で答えました。

思わず「ああ、生きていたのですね。よかった。」と言ってしまいました。

「恥ずかしい」・・・
子供をそんな環境においてしまったことを言っているのでしょうか。

彼は再婚して、子供もいるようです。
ちょっと、壁が取れたのか、個人的な話もしてくれました。
子供から来るメールを見ても、遠くにいる自分にはなにもできない。
切ない話です。
滞納家賃や片付け費用の支払いは、おそらく無理でしょう。
色々な思いはありますが、ま、ゴミだけのことでよかったと思うことにしました。

それにしても、今日の便利屋さんの見積もりは45万!!
やはりチラシ文にあったような「お金がかかっても頼みたい」人向けなのですね。
もう1〜2件当たってから返事しますというと、すぐ35万にするということだったけど、
ペーパーの見積書は出せないと言う。
美装も内装もナシで、この値段。
数字の根拠は示されず、一式でお願いしますスタイル。
ちょっと怖い。
年内のうちに、どこか納得できる数字を出してくれるところ探さなくっちゃ。

カテゴリ:雑感



普通の幸せ2009/09/03(木) 晴れ +15.8℃→ No.113


今週の「クローズアップ現代」は、「シリーズ政権交代」と題して、
民主党の政策関係に携わっている議員が出てきています。
一昨日は、福山哲郎さん(政調会長代理)、
昨日は、大塚耕平さん(政策調査会副会長)でした。

特に昨日の大塚耕平さん、特別なオーラもなく静かな人でしたが、
原稿も見ないで、自分の言葉でする受け答えは、まさに頭が良い人と言う感じで、
冷静で論理的、説得力ありました。
民が潤ってこそ、国が潤うと言う考え、大賛成です。

GNPを国の豊かさ指標としてきた、これまでの政策では、
(橋や道路やダムを作って、企業を潤すことで、行く行くは民も潤うというような)
民の生活は真に豊かにはならない。
一部の企業とそれに連なるところが良くなるだけ。

ヨーロッパの国々には、日本よりGNPは低いけれど、
住環境がよかったり、バカンスを長く取れたり、子供の育成環境がしっかりしていたり
農作物が安くておいしかったり、個人の生活が日本より豊かな国が多くありますが、
民主党がやろうとしていることは、まさにこのヨーロッパ式の政治手法なのかな。

個人生活と農業を大事にしている国には、真の豊かさがあるように思います。
目指せスペイン、フランスです。
頑張れ民主党。負けるな霞ヶ関に。

と言う話は置いておいて(笑)、
今は優秀な人ほど「普通」だなと気がつくことが多々あり。
「人と違う」オーラもなく、普通っぽい。常識的。柔和で物静か。
前出の大塚耕平さんもその例に漏れず。

「普通」を大切にする。
常識的な目線とか、考え方を常に意識する。
等身大の自分から離れないように気をつける。
民主党が大勝したのも、そういう「普通」を持っている人が、
多くいたからなんじゃないかな。

昭和の、アクの強い、主張の強い人間を多く見てきたものとしては、
ちょっと物足りないような気もするけれど、
群から抜け出てますよという自己アピールをしない、
この普通さこそ、時代に乗っているということなのでしょう。

普通に幸せ、よくみたら賢い顔している。言うべきときにはきちんと言う。
そういう国になってほしいぜ、ニッポン

カテゴリ:雑感



年老いた親を持つ子供たちへ2009/08/04(火) 晴れ +18.9→+27.1 No.94


今、徹子の部屋で聴いた、「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」
涙が止まらなかった。

 
【YouTube動画 ID:DNuEUygU1vA】

親にはいつまでも元気でいてほしいと思うけれど、いつか来る日のために、
忘れないようにしていたい。

カテゴリ:雑感





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