■Diary-2011年

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1/5-やっぱり作り帯2011/01/05(水) 晴れ/曇り -4.3→-0.5 No.2

一時、前結びや、楽詩帯を取り入れることで、だんだん作り帯化を
減らしていこうと考えましたが、やはり、急ぎには「作り帯」にかなうものはなく。

特に柄合わせの必要なものや、長すぎたり短すぎる帯には、
結ぶときにそれなりに工夫と時間が必要なので、つい億劫になります。
それでいて、出来上がったものは作り帯ほどきれいにはいかず。
帯締めだけで止まっている、帯の「手」や巻き上げている部分が、
ドアノブなどに引っかかるなど、ふとしたことで崩れてしまう危うさもあります。

たまたま、最近読んだ、「美の世界」で池田重子さんも、現在は全部作り帯に
しているというのを知り、意を強くしました。
京都あたりでも、毎日着物を着る呉服屋さんや、お茶関係の人にも作り帯派が多いと
聞きますし、ましてや上手に結べない私が、手結びにこだわる理由はなし、です。

唯一、切る事にためらいがあるとしたら、角出しや銀座結びができなくなることですが、
あれは、背中に贅肉がなく、腰から下がすらっと長い人じゃなきゃ似合わないスタイル。
現実問題、これからそんな体型になるわけはなく。
というわけで、思い立ったが吉日。
今まで迷ってとりあえず「畳んで作る作り帯」にしていたものも改造すべく出してきました。

2_1.jpg  : 66 KB 2_2.jpg  : 106 KB
まずは、これ。
ずいぶん前に、夫母が買ってくれた唐子模様の袋帯。
結婚式でプロに結んでもらったのと、自分では畳んで作る作り帯で1度締めたっきり。
上等なのですが、普通の袋より50センチ近く長くて結びにくいのです。
全通なので柄合わせは問題なさそうですが、繰り返しパターンの織り柄なので、
どうせなら、タレの部分とお太鼓部分を、右のようにきれいにつなげたい。

2_3.jpg  : 59 KB ところが、このパターンの間隔がまずく、
帯の中の折り返しをちょうどよく取ると、
柄がうまくつながりません。
そこはそれ、作り帯ですから、まずは表から見た柄優先。
で、余った部分を折り返しの下のほうで畳んで調整しました
左の画像で、どういうことをしているのか、
帯を結んだことがある人ならお分かりでしょう。
ここの部分は、「手」で隠れるので、気付かれません。

この帯、紹巴や博多のように細い糸でしっかり織った帯のせいか、
切ってみたら、芯が入っていませんでした。
胴巻きは芯がないほうが涼しくていいのですが、お太鼓はちょっとしっかりさせたいので、
お太鼓部分だけ、芯を入れました。
作り帯だと、部分部分でカットするので、こういうことも簡単にできるのが良いところです。

2_4.jpg  : 55 KB 2_5.jpg  : 64 KB
次はこれ。
渡文の纐纈の袋帯で、普通に買うと30万はくだらないらしいのですが、
ネットオークションで、新品を1万円で落札しました。
道内の業者さんだったので、かび臭さもなくラッキーでした。
(本州からのリサイクルは、一度買って、その保存臭に懲りた(^^;)
イニシャルコストは安いとしても、渡文は渡文。
切る事にためらいがありましたが、この帯、柄付けがおかしいのか、2重太鼓にすると、
右のようにせっかくの山水画が隠れて、空部分が中心の柄行になってしまいます。
これだけ見ていると、これでも悪くはないのですが、せっかくなので
タレ先から連続して一幅の絵にしたい。
というわけで、先の唐子の帯と同じ方法で、折り返しの下のほうで
調整して柄合わせをしました。

2_6.jpg  : 65 KB
で、出来上がったのが左のです。
右の元々と比べるとやはり調整済みのほうが、
しっくり来るでしょう?

もしかしたらこの柄合わせがうまくいかなかったから
はね品で安く出ていたのかな。
それにしてもさすが渡文
シャリシャリとシワになりにくく軽くて張りが合って良い帯です。
作り帯にして生かせて良かった。

2_7.jpg  : 63 KB 2_13.jpg  : 123 KB
勢いついでにあと3本。これも袋帯です。お太鼓柄なので、作り帯向き。
瓢箪のは、裏が鳥獣戯画で、両面締められるので、躊躇していたのですが、
柄あわせが面倒で締めないなら本末転倒ということで。
右の帯は、瓢箪と同じ織元のですが、お太鼓がビリヤードのテーブルで、
タレのところにキューがついています。
こういうのも、絶対作り帯じゃなくっちゃ、の帯です。

2_8.jpg  : 86 KB
ついでだから八寸も。
この帯は本来たれ先が無地だったのです。
でも、柄を持ってきたかった。
で、作り直しました。
ところが、うまいところで柄を合わせると、
折り返しが足りません。


2_9.jpg  : 70 KB 2_10.jpg  : 97 KB
で、苦肉の策。
八寸の折り返しの裏側のところの生地をカットして、折り返しになるところに、
くっつけました。
2_11.jpg  : 71 KB
ついでにお太鼓部分に芯を入れました。
普通、織りの八寸は、お太鼓になるところを2重にして
両脇をかがっているだけですが、ちょっと薄い芯でも
入れるとお太鼓の形がきれいに出ます。

2_12.jpg  : 51 KB
で、出来上がりを横から見るとこんな風。
折り返しの分量もちょうど良い具合になりました。
(脇をかがる前なので、芯やらなにやら見えていますが)
2箇所はいだうちの一箇所、どうやらカット部分を
間違えたようで、足した部分が見えていますが、(^^ゞ
ま、締めてしまえばわからないだろうと言うことで。

胴巻き両サイド、手先片側、お太鼓の背中側端などは全部ミシンですし、
手縫いは、お太鼓や手を止めつける部分だけ。
作り帯化するだけなら、1本1時間もかからない簡単な作業です。

これでいつでも使えるようになると思うと、どんどん作りたくなっちゃいます。
直したい帯はたくさんあるので、まだまだ、この楽しみが続きます。
あとは、型崩れせず、見やすい収納法を考えなくては。

カテゴリ:着物まわり



1/1-新年2011/01/01(土) 晴れ -2.2→+1.4 No.1

1_1.jpg  : 88 KB
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は、筋肉をつけて、もっとフットワーク軽く
あちこち出没したいと思っています。
この1年も、楽しく笑いあう時間がたくさんありますように!

カテゴリ:雑感





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