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8時に出発して、京都へ向かいました。
神戸三宮から京都までは電車で1時間くらい。
京都駅、斬新な建物です。
予想屋ゆりさんの計画に従い、まずは、空いていそうな養源院へ
曇天なのが少々残念でしたが、目論見どおり、人がいなくて紅葉がきれいでした。
ここは、秀吉の側室の淀君が、父浅井長政の追善のために、秀吉に願って建立したお寺。
その後火災にあって、徳川秀忠が伏見城の遺構を移建舌のが今の本堂とか。
伏見城落城のときに、鳥居元忠以下の武将が死守して、最後に自害した廊下の板の間を
天井にしたという、血天井と、鴬張りの廊下があります。
外は暖かいのに、入るとひんやりとして、この季節でこうなら真冬はいかばかりかと。
霊感のない私ですが、あんまり長居したくないような、ちょっと霊気を感じるお寺でした。
入ってすぐの杉戸の絵。
俵屋宗達作で、これも自刃した武将たちの霊を慰めるため描かれたものとか。
象や獅子や麒麟などを図案化した構図は、斬新でモダンなものでした。
隣は三十三間堂
次はどこに行こうかと、通りかかったタクシーを拾ったら、
これがとっても良い運転手さんで、1時間3千いくらとかで
観光タクシーができるというので、それならと案内してもらうことに。
曼殊院門跡へ
運転手さんの解説つきで、中を案内してもらいました。
ここは、桂離宮を造った智仁天皇の子・良尚親王が造営したとかで、
江戸時代初期の代表的な書院建築といわれているそうです。
さすが帝の弟君の住まい。
一見簡素ですが、よく見ると、欄間や戸の引手などにさまざまな意匠が懲らされていて、
素晴らしい建物でした。
トラを見る前に描いたトラの絵と、見た後に描かれたトラの絵など、
解説ナシでは気がつかなかったかも。
博識な運転手さんのおかげで楽しめました。
庭の白砂を水の流れにみたて、建物は水に浮かぶ船を表現しているそうです。
建物から見る庭が、場所場所で切り取った絵のように調和しています。