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続・二部式帯2009/05/06(水) +5.7℃→+22.5℃ No.267


せっかくの袋帯。
作り帯にして2重太鼓が簡単になるのはいいけれど、
出来れば角出し結びにもしてみたい。
変わり結びもしてみたい。
着物に慣れてきたら、そんな欲も出てきました。

というわけで、おたいこと、角出し結びの両方できる帯を作ってみました。
袋帯向きです。

カテゴリ:作り帯



No.268

まずはお太鼓部分。このような配分です。


お太鼓になる部分の上の方(タレの反対側)に手の部分を縫い合わせます。
残った部分が胴になります。

268_1.jpg  : 34 KB 268_2.jpg  : 44 KBView Exif 268_2.jpg
2重太鼓にするときは、お太鼓のマジックテープ同士をくっつけます。
それから、手とお太鼓の間のヒモを結びます。

268_3.jpg  : 61 KBView Exif 268_3.jpg 268_4.jpg  : 49 KB
結んだ先の手の部分は、半分に折って片側に倒し、お太鼓の中をくぐらせて、整えます。

268_5.jpg  : 62 KBView Exif 268_5.jpg
表からみるとこんなふう。
つけるときは、4スミを洗濯バサミで止めて背負います。
手は、角出しもできるように、長めになっていますから、
余分な分は中に織り込んで調節してください。


背格好や年代にもよりますが、お太鼓の天地は、27〜8センチ、
タレは7〜8センチくらいが標準でしょうか。
小さめのほうが小粋な感じがするようです。
お尻を目立たせたくない方、太目の方は(私/笑)、
タレを10センチくらいにして、手をちょっと多目に出すと良いようです。



No.269

次は、角出しで結ぶ場合。

269_1.jpg  : 45 KBView Exif 269_1.jpg お太鼓と手の間の細ヒモを結びます。

269_3.jpg  : 59 KBView Exif 269_3.jpg 269_4.jpg  : 52 KBView Exif 269_4.jpg
手の部分を半分に折って左に倒してから、右に返して(反対も可)
ヒモで、中心部をリボンのように結びます。三角の部分も一緒にしっかり結びます。
わかりやすいように、黄色のヒモを使っていますが、実際には帯に近い色目の
ヒモを使ってください。
タレは、左の写真のように手の下まで持ってきます。マジックテープは止めません。
向こう側は輪になっています。ここを洗濯バサミで止めておきます。

269_5.jpg  : 53 KBView Exif 269_5.jpg
次に、お太鼓の部分をリボン状にした
手の下まで持ってきて形を作ります。
この巻き上げた部分に、帯締めを通します。

269_6.jpg  : 72 KBView Exif 269_6.jpg 裏側から見るとこんな風です。

269_7.jpg  : 73 KBView Exif 269_7.jpg
帯枕は、このような細いのを使います。
ハンドタオルを巻いたくらいのや
紙を丸めて使う人や、帯揚げだけで、
帯枕は使わない人もいるようです。


269_8.jpg  : 70 KBView Exif 269_8.jpg
表から見るとこういうふう。
タレはお太鼓結びより長め。お太鼓は短めです。
お太鼓をもう少し膨らませたい時は、
ハンドタオルを畳んだものなどを
リボンを縛ったところにくくりつけると良いと思います。
そのときも、帯に近い色合いの布に
包むなどすると良いと思います


269_9.jpg  : 74 KB この作り方の良いところは、2通りに結べる。
お太鼓の大きさを変えられるという他に、
縫いとめていないので、ほどくと平らになるところ。
しまう時に場所を取りません。

欠点は、作るのにちょっと手間がかかるところ。
でも、ミシンを使えば、そう時間はかかりません。



No.270

結論
お太鼓柄の名古屋帯や、短くて柄が出しにくい帯、素材が華奢な帯は、作り帯に。
白くて汚れやすい帯も作っておく方が安心です。
六通や、全通の袋帯は、畳んで作る作り帯、あるいはこの2部式帯にするのが
使い道が広がって良い様な気がします。

私もまだ発展途上なので、色々試してみて又面白い発見があったら、
お知らせしますね。
みなさんも、色々お試しになって、感想をお聞かせいただけたらうれしいです。

*ご感想。ご質問などございましたら、談話室へどうぞ。



続・作り帯(付け帯)2009/05/06(水) +5.7℃→+22.5℃ No.265


>>227で紹介した、お太鼓の形が出来上がった帯のバージョンアップ版です。
縫う所を少なくして、お太鼓が下がってこないように
ちょっと工夫してみました。

カテゴリ:作り帯



No.266

266_1.jpg  : 30 KB まず、縫うところを改良しました。
作り方の手順は、>>227と同じですが、
前回はお太鼓を畳む前に手と縫い合わせていましたが、
ここでは省略。
お太鼓部分のダーツを簡単に止めて、
手を通してから全部一緒に、止めつけます。
止めつけるところは、←の三箇所だけ。

お太鼓の外側だけ残し、折り返したところも含め全部一緒にとめつけます。
(厚い生地の場合は分けて)

266_2.jpg  : 34 KB 266_3.jpg  : 37 KB
この上の2ヶ所の縫い止めた間が、あいているので、そこをポケットにして、
ハンドタオルを畳んだものを入れておくと、結んでいない分ペタンとしてしまう作り帯にも
横から見たときに、ほどよい立体感が出ますし、帯枕のストッパー代わりにもなります。
266_4.jpg  : 41 KB 266_5.jpg  : 38 KB

次に下がらない工夫。2点。
付け帯はお太鼓部分と胴が離れていて、お太鼓を支えているのは、
帯締めと帯枕、帯揚げです。(お太鼓にヒモをつけた場合は、ヒモも)
取れることはないですが、下がってきたり、背負う位置が決めにくいことがあります。
それを防ぐための工夫です。

その1・マジックテープをつけてみました。
266_6.jpg  : 118 KBView Exif 266_6.jpg 266_7.jpg  : 44 KB
帯の胴部分を巻きつけるとき、着物を引っ掛けないように、
胴巻き部分の後ろ中心のほうにマジックテープの受けの方(柔らかい方)をつけ、
お太鼓のほうに、テープのトゲトゲの方をつけておきます。

266_8.jpg  : 38 KB 266_9.jpg  : 138 KBView Exif 266_9.jpg
ついでに、胴に巻く部分もマジックテープ式にすると、ヒモよりきちんと止って
より簡単になります。

*最近は、胴部分は、ヒモもマジックテープもナシで「お太鼓止め」という
金具2本で止めています。

その2・止め具をつけてみました。

266_10.jpg  : 43 KBView Exif 266_10.jpg 266_11.jpg  : 40 KBView Exif 266_11.jpg
ネットで、こんな器具を見つけました。
既製品の、作り帯にもついているフックです。

266_12.jpg  : 50 KBView Exif 266_12.jpg
これを手で隠れるところに、縫いつけます。
胴巻き部分の背中心にこれを引っ掛けて使います。
マジックテープより安定感は劣りますが、
取り付けが簡単でいいです。



二部式作り帯2008/01/29(火) 晴れ-4.5→+1.3 No.229


帯を胴に巻く部分と、おたいこを作る部分の2つに分けたものです。
おたいこ部分を作っていないので、好きな大きさのおたいこにできます。

表裏使える帯や、おたいこ以外の結び方もしたい帯向きです。
作り帯(つけ帯)ほど簡単ではありませんが、それでも、結んだりひねったりしないので、
1本のままの帯よりはずっと楽です。

カテゴリ:作り帯



No.231


寸法の配分はこのとおり。


胴部分は、幅を半分に折って、上の図のように紐をつけます。
紐はモスリンの腰紐を半分に切ったものを使っています。


おたいこ部分はこのように、タックを取って紐をつけます。



No.232

232_1.jpg  : 78 KBView Exif 232_1.jpg 232_2.jpg  : 72 KBView Exif 232_2.jpg

232_3.jpg  : 69 KBView Exif 232_3.jpg
胴に巻く部分は上に紐がついている手の部分が、
ウエストの斜め後、おたいこの端くらいに
来るように巻きます。
おたいこを背負って、お好みに畳み、
手を中に通してできあがり。


装着で一番簡単なのは作り帯、2番目が畳んで作る作り帯だとしたら、これは3番目。
一本の帯を結ぶよりは簡単だけど、結ばない、ひねらない、ということと、
好きな大きさにおたいこを作れる。
ちょっと粋な結び方もできる。
両面帯の裏も使える。というのが利点。
後ろでお太鼓を作る大変さは残ります。要研究。






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