- Joyful Note - - JOYFULYY v2.50y24m72 :Edit by Yamamoto - - i-mode改 - - resize.pl - - Tomo_20071123-tomo : Edit by tomokun - - 携帯対応 -
日本人の4割が敬語の使用法に自信がないらしいというニュース。
自信ありが6割という方が驚き。半分は勘違いだと思うけど(笑)。
たしかに、敬語は使い慣れていないと、どんどんあやしくなる。
自慢じゃなけど、私、若いときは、敬語・謙譲語・丁寧語は、ドンと来い。
と言い切れる自信があった。(過去形)
これは、昔勤めた商社で徹底的に仕込まれたおかげ。
そこは、今風な全体での新入社員研修はなかったけれど、
新人1人に1人の先輩がついて、仕事のやり方を教える制度があり、
たまたま私についてくれた人が、会社一厳しい人で(生徒の出来が悪かったせいか?/笑)
仕事のこと以外にもお茶の入れ方出し方、言葉遣いまで、
家庭教師のようにつききりで指導してくれた。
私は、人の出入りの多い社交的な家庭で育ったので、入ったばかりでも
「課長さんいらっしゃる?」と訊かれたら
「申しわけございません。〇〇はあいにく外出しております。」
と答えることくらいはできたのだけど、
彼女曰く、誰に対しても同じように丁寧なのはよろしくないとのこと。
年齢の上下は言うに及ばず、取引先でも売り先と買い先、出入りの業者に対するのとでは、
おのずと違ってしかるべきと言われ、回りが年上だらけの当時の私は金縛り状態(笑)。
そんなこんなで、当時はノイローゼになりそうだったけど、
ま、そのおかげで完璧なまでにマスターしたと豪語できるようになったのだから、
今となっては大いに感謝している次第。
そんな私でありますから、仕事関係の電話で、自分の上司のことを
「〇〇さんはお出かけになってらっしゃいます」なんて言うのとか、
「はい」しか言わないようなのが出ると、
つい教育的指導をしたくなるのだけど、話が長くなるのでぐっと我慢(笑)。
同年代の管理職にそれを言うと、「そういうことをいちいち指摘したら
怖がってだれも電話を取らなくなるので、注意したくてもできない」と返って来る。
打たれ弱い若者とそれをいちいち注意するのをためらう上司。
今はうるさい親が少なくなって家庭でも教えないしね。
そんなこんなで敬語の使用法に自信のない人が増え始めたような。
言葉はそもそもコミュニケーションの手段であって、自分の考えや気持ちを
いかに正確に相手に伝えられるかが基本。
それに加えて日本人は、相手との力関係や距離感までをも微妙に表現できる
繊細な言語を発達させた。
こういう言葉遣いをするのだから、こんな関係だろうな〜と、
当事者やその周囲に推察させるのが日本語本来の姿であったような。
つまりは、人間関係に極めて敏感で、且つそれを重視する気質があってこそ
敬語は成立したのであって、それが疎くなった今、敬語も省略されていくのが
当然の流れだと思うし、ハチャメチャな敬語を使うくらいなら、いっそ平易な言葉にしたほうが、
お互い無用な緊張感(笑)がなくなって、わかり良いと思うのだけれど。
いつでも普段着の言葉ばかりでもちと味気ないような。
何事においても、全て知ってて、全て崩して使うというのが粋だと思うけれど、
凡人は崩すとどこまでも崩れて戻って来れなくなるしね〜(笑)。
程よい加減というのは難しいものです。