■Diary-2010年

その日あったこと、考えたこと、更新情報など、何でも記録のページです。
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おでこ2010/02/12(金) 曇り/雪 -5.9℃→-3.0℃ No.13


4〜5歳の頃、家の近所で、積んである材木の上に乗って遊んでいて、
材木ごと落ちて、おでこにたんこぶが出来ました。
ちょうど、家に、父の囲碁友達の外科の医者が来ていたそうなのですが、
骨は折れていないし、泣いているし、おでこのたんこぶには
「メンタムでもつけておけばよろしい」とそのまま。のどかな時代でした。

しかし、腫れが引いても骨が変形したのか、たんこぶはうっすら残り、
普段はあまり目立たないのですが、眉を上げると、右のおでこの肉が盛り上がります。
これを最近になって、母が気にしだしました。
いわく、あの時ちゃんと手当てしていればねぇ。
そんなに目立つとはかわいそうなことをした。等々
本人は全然気にしていないのに、半世紀も経ってそんなことを言われてもねぇ(笑)。
たぶん、年齢とともにだんだん皮膚の張りが失われて、目立つようになったのでしょう。

私はおでこが狭いこともあって、父の持論、「欠点は隠さないほうが目立たない」に
従って、前髪を下げるヘアスタイルは、子供の時以来ほとんどしたことがありません。
40過ぎてからは肩下くらいの長さにしているので、巻き髪のダウンスタイルが多かったけど、
この数年は、それも照れくさく、簡単に後ろにひっ詰めて、ひねってまとめるだけと、
着物の時も、カジュアルな格好のときもワンパターン。

最近、人に写真を撮ってもらう機会が続いて、
しみじみ自分の顔を見ると、前から見た頭の辺りが物足りない感じ。

それと、年齢は、口の周り、顔の輪郭にも現れるけれど、おでこも出るのですね。
そういえば、若く見える人は、たいてい前髪を下げて、フェイスラインを隠すような
髪形をしているような。

いくら欠点は、隠さないほうが目立たないとはいえ、髪は顔の額縁。
むき出しでいられる年でもなくなったかな。
とはいえ、元々髪が細くボリュウムがないので、前髪を作ると、
今度は頭頂部が物足りなくなりそう。

というわけで、ネットで色々髪型を見ていたら、前髪だけのウィッグを発見。
若い人たちに流行っている、前髪をおかっぱのようにたらしているスタイル。
あれも、ウィッグがあるのですね。
前髪を切らずに、髪型チェンジできて面白そうだけど、うまくつけられるかな。

で、カットついでに、美容室で相談してみました。
部分ウィッグは、色合わせしないといけないので、ネットで買うのはお勧めしないと。
それに、バングスタイルは境目が目立つので、ヘアバンドなどで隠す必要がありそう。

それよりと、自毛で簡単に前髪をボリュウムアップする方法を教えてもらいました。
それがこれ、ポンパドールのような、リーゼントのような。
前髪を取って、ひねって、ちょっと前に突き出す感じで根元をピンや櫛で止めるだけ。
右は、以前の髪型。
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そのままおでこはむき出しで隠れないけど、前髪が立体的になると、こころなしか、
おでこが広く見えるし、たんこぶも目立たなくなったような気がしますが、いかが?

*左の写真は、鏡越しに撮ったので、向かって右がたんこぶのあるほう。
右は、向かって左。ちょっと盛り上がっているのがわかりますか?

カテゴリ:美容・健康



掃除機2010/02/02(火) 晴れ -8.5→-4.8 No.12


13年使った掃除機が壊れて、これはルンバ(掃除機ロボット)を買うチャンスと
あれこれ調べましたが、ルンバはもうちょっと進化を待ったほうがよさそうな感。

家は、オールフローリングで段差なし、
毛が抜けるお年頃の大人2人+毛が抜けない種の犬1匹の住まいなので、
ゴミの大半はワタぼこりや髪の毛の類。
立体ゴミが出ることが少なく、普段は、ペーパーモップばかり。
掃除機は、たまに玄関タタキや、台所にかけるくらいですが、
それでも出す時には、ヨッコラショという気分。

私が思うに、掃除機の欠点は、重い(取り回しにくい)、音がうるさい、
コードの付け替えが面倒、収納の場所をとる。
なので、ルンバの次の候補は、充電式コードレスコンパクト掃除機でした。
リチウム電池のができたので、継ぎ足し充電もできるし、
仕事率も従来の14Wから25Wに伸びたようだし。

でも、これ、談話室でつぶやいたら、たちまち反対意見多数(笑)。
いかに、みんなが軽くて取り回しがよさそうな掃除機を探しているかということですね。

多かった意見は、吸い込みが弱い、バッテリーが15分くらいしか持たない。
ま、この2つは仕様書から想像できたのですが、
よく考えてみたら、週に一度使うかどうかの掃除機。
いくらリチウム電池といっても、充電しっぱなしでは、非効率&不経済。
それと、ヘッドが軽く、手元が重い構造なので、1キロちょっとでも、
バランスが悪くて疲れそう。

軽くて取り回しがよく、そこそこ使える掃除機はないものか?
その時に、肩掛け式掃除機というジャンルがあることを、夢さんに教えてもらいました。
検索したら、3種類出てきました。

東芝 エスカルゴ(最安8,900円)
デザインもいいし、本体重量:2.1kgは許容範囲で、値段も安いですが
吸い込み仕事率が50Wでは、コードつきとしては物足りなく。

日立 CV-21 ショルダー(最安18,200)
集じん容積:4L  吸込仕事率:105w  本体重量:2.9kgとちょっと重い

あとひとつは、夢さんもお使いの、パナソニックのMC-K10P
吸込仕事率185Wとこのグループではダントツ。
集塵方式が紙パック式だし、重量は2.2キロ、
価格も、送料込み13,500円と手頃だったので、これに決めました。

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それが、これ。肩かけ、手持ち両方できます。
肩掛けベルトは、水筒のベルトのようでちょっと頼りなさげですが、素材はしっかりしていて
肩の部分には滑り止めのパッドがついています。

フレキシブルホースの部分は、本体の溝に沿わせて収納でき、
延長管も本体にくっつけて収納できるように、ジョイント部品がついています。
電気コードは、ちゃんとリール式で本体に格納。
スイッチは、本体のTOPにあり、肩に掛けた状態で操作しやすく、
ゴミサインもついているなど、さすがパナソニックのロングセラー。
細かいところまで、使いやすく実用的にできています。

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ノズルは、2種類ついて来ました。
一般床用と、棚の上など、拭き掃除を兼ねられるひとふきノズル(右)となっています。

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肩に掛けると、腰の部分にフィットして重さを感じません。
たすきがけすると、両手が使えてラクです。
セカンド掃除機というだけあって、ホースが細めでノズルも小さめ。
その分、軽いし、スティック型の掃除機と違って、ホースの長さは、
一般の掃除機と変わらないので、高いところをかけるのも軽がるです。

吸い込みもなかなか。
ヘッドとホースの径が一般的な掃除機より小さいので、相対的に、表示仕事率以上に、
パワーを感じます。ヘッドをまっすぐ当てると床に吸い付きます。
普通に掃除する分には、メインでも不足なく、必要充分。
コンパクトで出し入れもラク。
「かけちゃお」のネーミングどおり、使うときにヨッコラショになりません。
良い買い物をしました。

カテゴリ:本日の収穫



柚子コショウ再び2010/01/28(木) 曇り/一時雪 +1.9→+5.2  No.11


柚子もそろそろ最後なので、残っているうちにと、柚子コショウを作ってみました。
初回の時は、刻んで作ったのですが、そのときの轍を踏まえて、今回はすりおろしました。

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白いところを入れないように、柚子2個で、このくらいの量。

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青唐辛子のストックがなかったので、残っていた長沼産、パラペーニョで代用。
辛いかなぁ。でも寒地栽培ものだし、種を取れば大丈夫だろうと、
スティックミキサーで粉砕。
肉厚なので、すぐにペースト状になりました。

しかし、これがなかなかで、切ったり、すりつぶしていると、鼻水・クシャミが出てきます。
しっかり洗っても、手についたの辛み成分がなかなか抜けず。

これを書いている6時間後の今も、目のあたりにうっかり指を持っていくと、ちょっとシミシミ。
あれから、ご飯を作って、食べて、後片付けもして、その間、何度も手を洗っているにも
かかわらずです。
恐るべし、パラペーニョ。
長沼産でさえこうなのだから、本場ものはいかばかりか。

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全部入れたら、辛いかしら?
ちょっとなめてみたら、青唐辛子とそう変わらなく感じたので、ま、いいかと、全量投入。
お塩を小さじ半分ほど、柚子の汁も絞って加え(ほとんどスカスカでしたが)
全部を混ぜ合わせて出来上がり。
上記の量で、小さなジャムのビンにこのくらいできました。
柚子をすりおろして正解でした。香りもいいし、とろっとなじんでいます。
色もきれいでうっとり。

ただ、やっぱりムチャクチャ辛かった!(^^;) 
何で全部入れたかなぁ。1〜2本くらいにしとけばよかったと思うも遅かりし。
カンズリ風に麹でも混ぜてみようかな。
それとも、柚子をもっと増やしてみようか。

本日の教訓: 唐辛子 鼻に来たらば 赤信号

カテゴリ:食べ物



老年時代への準備2010/01/23(土) 晴れ -5.3→-1.4 No.10

木工の趣味が高じた友人が、増えた作品を展示しているというので、見に行ってきました。
彼の友人で、スプーンからブローチを作ったり、ジャックナイフ形のペーパーナイフを
趣味で作っている人も一緒の、2人展でした。

10_1.jpg  : 77 KB まずは、環境庁リタイア組の、
二橋愛次郎さんの作品。
これはスプーンで作った虫のブローチです。

ケースに磁石が仕込んであるので、
ケースごと壁に掛ける事もできます。
手作りの木のケースもついて、大きさに関係なく、
全部3,000円と格安。
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昆虫標本よろしく、もっともらしい名前がついていますが、よく見ると笑えます。
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鋼虫図鑑なんてのもありました。
絶滅種に、今はなき航空会社の機内食のスプーンで作った鋼虫がいるのもご愛嬌。
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同じく、二橋さんの作品の、ジャックナイフを模した木製ペーパーナイフ。
初期の頃の作品は、パチンと閉るように作れなかったそうですが、今は、開けるときも
閉めるときも、金属製のジャックナイフのように、小気味よくパチンと行きます。
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ケースナシは、3,000円から。
象嵌して、こった作りで、箱もこっているものでも
6千円〜1万円くらいと格安。

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こちらが、勇田常夫さんの作品。
見るのとしゃべるのに夢中で、うっかり、彼の作品は撮りそびれて、一部だけ。(^^ゞ
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これがご本人。本業は設計士。
30年来の友人ですが、髪が白くなった以外は、
ほとんど変わらず。引き出しが一杯あって面白い人です。
25日(月)までやっているので、お近くの方、
ぜひ見にいらしてみてください。
場所は、中央区南9条西6丁目 U-STAGE 1階 ギャラリー創 
10:00〜18:00 最終日は17:00まで
9条通りに面して北向きに建っている、鉄骨とガラスの2階建て。
一階の半分がピロティになっていて、奥に車を停められます。

還暦過ぎた面白がりの2人。ギャラリーが楽しい空気でいっぱいで、エネルギーもらえます。
ちなみに、来年は、2人ともこの道でプロになるそうですから、買うなら今(笑)。
時間給1000円+材料原価で計算しているので、どれも安すぎです。
値段つけにマネージャーを買って出たいほど(笑)。


余談ですが、今月号の「考える人」を夫が買ってきましたが、テーマが「あこがれの老年時代」
かっこいい、余裕のある「老人」が一杯です。
こんな風に年を取れたら、年を取ることも悪くないなと思わせる企画。
健康で、お金と趣味と友人とが揃っていたら、それは幸せに違いないですけどね。
全ての人がそう恵まれるわけではなく。
せめて、これだけやってればご機嫌という趣味くらいは持ちたいものだなぁと、
今日の2人を見て思った次第。

カテゴリ:外出



01/09-東京2日目(歌舞伎)2010/01/22(金) 晴れ -8.9→-4.3 No.6


*大幅遅れですが、>>4の続きです。

東京2日目の9日は、新橋演舞場の、「初春花形歌舞伎」昼の部を観に行きました。
右近、獅童、海老蔵の競演です。

ほんとは、海老蔵が十役早替り宙乗りをやる、伊達の十役を観たかったのですが、
年末に申し込んだ時点では、既に8日も9日も空いている席は、
2階の3列目(5列目まで1等料金)とか、1階の花道から遠い奥と、
とても1等料金(1万5千円)を払う気がしない席のみ。
昼なら、花道側の桟敷の9番10番が取れたので千円違いならそこがいいねと、席優先。

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ホテルを早めに出たので、歌舞伎座に寄って、4月までの建物を眺めてから
行こうということに。
ついてみたら、建物前の歩道は人で埋めつくされていて、タクシーから降りれないほど。
昼の部を観に来た人でしょうか。お正月興行らしい活気です。

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そこから演舞場までは。歩いて5分くらい。
開幕15分前に着くと、こちらもロビーは人で一杯。

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開演前に、一階席を後ろから覗いてみました。
白木の部分が花道。
奥の壁ぎわに、こっちを向いて座っている人がいる席が桟敷席です。
あの真ん中辺に座ります。

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桟敷席からはこんな眺めでした。
舞台は横から見ることになりますが、なんと言っても花道がまん前。
出てきた役者は向こうを向いて演技することが多いので、こちらからは
背中を見ることになりますが、この近さはやはり臨場感があってワクワクします。

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桟敷席は、2人分で畳1畳弱と狭いですが、畳敷きで座卓と座布団があり、
カウンター下は、掘りごたつ式に足をおろせるようになっています。
カウンターには、お茶のポットが置いてあり、オペラグラスやカメラなど、
こまごましたものを置いておけるし、幕間2回挟んで3幕で約4時間ですから、
足を伸ばしたり、胡坐をかいたり、体勢を変えられる分、椅子席よりは断然楽。

予めお弁当を予約しておくと、休憩時間の5分前までに後ろの棚まで届けてくれます。
これぞ歌舞伎の醍醐味。いわゆる幕の内弁当です。
今日の演目では、一等席と千円しか違わなかったけど、値段以上の差を感じました。
立ち去りがたく、このまま、夜の部までここで見て帰りたかったです(笑)。

カテゴリ:外出



No.8

で、肝心の舞台の感想ですが、
印象に残ったのは、黒塚の右近が鬼女になって、阿闍梨の念仏に息も絶え絶え
逃げる途中で、引き戻され、花道でばったり、直立状態から床まで90℃に倒れるところ。
人間の防御反応として、打ち付けられる恐怖で、無意識に手が出たり、顔を上げたり
背がそると思うのですが、そういうのが一切なし。
気を失って倒れたがごとく、バタンと棒のように倒れました。
床に激突する直前に、両手の平をつけて支えていたらしいのですが
(私は気づかず、夫の解説)あの業には驚かされました。
澤瀉屋の伝承芸らしいのですが、いくら鍛えているといっても、度胸のいる技ですね。

それと、海老蔵が獅子になって、花道を駆けて出てくるところ、
一旦出てきて、そのまま、後ろ向きに走って又花道の向こうに引っ込むのですが、
その後ろ向き走りのスピードが、全速力並み。
なのに曲がらず、頭も上下せず、体も揺らがず、前を向いたまま、
レールの上を走っているかのようにまっすぐ走って戻ったのです。
遊んでいるだけじゃないのね、この人、と納得(笑)
右近と海老蔵、この2人の技を、すぐ前で見られただけでも、桟敷に座った価値がありました。

獅童の曾我五郎も、花があったし、春猿も美しかったし、お正月公演らしく
隈取りやも見得切るところもたくさん見られたし、衣装も、背景のしつらえも
華やかで見ごたえがありました。

右近の踊りは、お能のような雰囲気もありましたが、
先々代がロシアに行った時に影響を受けたとかで、コサックダンス風の、
低いポジションでの移動の多い、猿弥の強力太郎吾の動きもその流れでしょうか。
訓練の賜物とでもいうような人の動きを見られるのが、歌舞伎の楽しみの一つです。

*これを書いている、1月22日、猿弥が体調不良の為、休演したそうです。→記事
歌舞伎役者は、公演の間は、ほぼ1ヵ月、昼も夜も出ずっぱりで、激しい動きの役だと、
相当体力がないと続かないでしょうね。
大事がなければよいのですが。

- * - - * - - * - - * - - * - - * - - * - - * - 
一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
曽我五郎:獅 童
曽我十郎:笑 也
小林朝比奈:猿 弥
鬼王新左衛門:寿 猿
化粧坂少将:春 猿
大磯の虎:笑三郎
工藤祐経:右 近

二、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
老女岩手実は安達原鬼女:右 近
強力太郎吾:猿 弥
山伏大和坊:猿三郎
山伏讃岐坊:弘太郎
阿闍梨祐慶:門之助

三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
小姓弥生後に獅子の精:海老蔵
老女飛鳥井:右之助
局吉野:歌 江
用人関口十太夫:市 蔵
家老渋井五左衛門:家 橘



No.9

おまけ
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この夜、食事に出かける途中、東京宝塚劇場の横を通ったら、
歩道に人が並んで、記念撮影でもしているような雰囲気。
こっちに背を向けいる背の高い人が、こちら向きの集団に何か話しかけているようです。
これだけ人がいるのに、とっても静か。
それで、ピンときました。
ヅカファンのお見送りシーンだったようです。
話に聞いていた通り、静かに整然としています。

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立ち去るスター。男役でしょうね。細くて、180センチくらいあるような人でした。

この日の東京宝塚劇場の演目を調べてみたら、宙組の「カサブランカ」だったようです。
この人は、大空祐飛だったのかな?





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