11/7-いとしいひと

2018/11/07(水) 晴/曇 +6.9→+11.2
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札幌にホセ・カレーラスが来ると知って、ネットの先行予約でチケットを入手。
それから5ヶ月。大事なチケットを失くさず忘れず、ドタキャンにもならず
本日無事開演と相成りました。

開場前から、長い人の列。年齢層高めです。

先行予約したおかげで、前から4番目の席でした。
チケットが届いたとき、中央ブロックじゃなくて残念と思いましたが、
立ち位置がピアノの右寄りで、絶好の位置でした。


登場した時は、想像していたより小柄で、弱々しく感じましたが、
歌い出すと、さすがに素晴らしい表現力と情感豊かな声に引き込まれました。
2曲歌うごとに袖に下がり、数分インターバルをとるというスタイルで、
1部と2部で9曲ずつ計18曲、だんだんドラマチックにエンジンが掛かり、
最後の「彼女に告げて」は、さすがの声量で歌いきり、
雷に打たれたような心持ちで、拍手も忘れました。

袖に引き上げていく、カレーラスを見て、あ、今のが最後の曲だったんだ、
スタンディングオベーションしなかった、と遅れ馳せに立ち上がり
周りを見ると、みんな同じような経過だったようで。
のそのそ立ち上がりやがて大きな拍手になりでした。

グラナダやカタリ・カタリがなかったのは、ちょっと残念でしたが
2時間以上、18曲も歌ったうえに、アンコールも4曲
手抜きせず、全力で歌ってくださって感激でした。

年齢なりに声量は落ちているのでしょうが、それでも充分素晴らしいです。
1曲だけ、舞台後ろの席の方をむいて歌ったときに、気づきました。

LEGENDには、なんであんなに声を張り上げて歌うのかわからんとか言ってたおとさんも
カレーラスの歌には最初から最後まで聞き惚れたよう。(比べるほうが間違えてるか(^^ゞ)
札幌まで来てくれたおかげで、良い体験できました。
ドミンゴならもっと良かったのに、とか思ってて、ごめんなさい、です。

11/2-アイーダ

3日遅れの報告ですが、
今季のMETライブビューイングが11/2から始まったので、
初日の2日(金)に、観てきました。
札幌の上映館は、ステラのシネマフロンティア。

小さいスクリーンで音響もイマイチでしたけど、
ネトレプコのアイーダはとっても良かったです。

つい一ヶ月前にNYのメトロポリタン劇場でかかっていたものが、
もう、全世界同時上映で観られるのだから、良い時代になったものです。

でも、やっぱり一般的ではないせいか、上映は1週間で10時からの1回きり。
前の方の5列を除きほぼ満席でしたが、オーバー60と思しき人がほとんど

アイーダは、最近、1989年の(ドミンゴのラダメス)DVDで観たのが初で、
それでも感激しましたが、やっぱり家庭のテレビのサイズで観るよりは、
映画館にしては小さいとはいっても、劇場で見るのは迫力ありました。

舞台セットの巨大さや、舞台上の人の多さ、本物の馬まで登場して圧倒されます。
マイク無しでも無理なく通るソリストの歌声、衣装の素晴らしさ
端役のバレーダンサーたちもうまくて、総合芸術といわれるオペラの本領発揮。
あっという間の3時間45分でした。(途中で2回休憩があります)

合間に、METの関係者や出演者へのライブのインタビューや
セットの仕掛けを見られるのも楽しかったです。
これも、映画ならでは
*インタビュアーは、美人でスリムなソプラノイザベル・レナード、
1月に上映予定の「マーニ」(あのヒッチコックの!)の主役

膨大な人的資源、そしてお金をつぎ込んで紡ぎ出されるオペラの奥深さ。
生ではなかなか観られないけど、ライブビューイングでやってくれるおかげで、
しばらく楽しめそうです。

スケジュールは次のとおり、上映期間は1週間と短かいので、
興味とタイミングがあえばぜひ。

・ヴェルデイ「アイーダ」 11/2~11/8 10:00~1回のみ
・サンサーンス「サムソンとデリラ」 11/16~11/22
・プッチーニ「西部の娘」 12/7~12/13
・ニコ・ミューリ「マーニ」 2019/1/18~1/24
・ヴェルデイ「椿姫」 2/8~2/14
・チレア「アドリアーナ・ルクヴルール」 2/22~2/28
・ビゼー「カルメン」 3/8~3/14
・ドニゼッティ「連隊の狼」 4/12~4/18
・ワーグナー「ワルキューレ」 5/10~5/16
・プーランク「カルメル会修道女の対話」6/7~6/13

10/13-アイーダと3テナー

2018/10/13(土)晴れ +11.0→+18.3

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久しぶりの音楽話。調べてみたら、2013年のネトレプコ話以来、なんと5年ぶり
つい2~3年前のような気がしていたのに、5年も経っていたとは?!ちょっとショック
今の毎日は、戴いた宝物のようなもの、ぼーっと過ごしていてはいけないですね。
もっとあれこれ楽しまなくては!

というわけで、気を取り直して。
良いもの見っけのDVDとCDの紹介を。

まずは、ヴェルディのオペラ「アイーダ」のDVDです。
おとさん指定のレヴァイン指揮のメトロポリタンで探しました。@Amazon

1989年10月にメトロポリタン歌劇場で行われた歌劇「アイーダ」をDVD化したもの
(2006年11月22日に発売した商品のアンコール・プレス)
日本語字幕オン・オフ可。日本語の解説付き。しかも値段は送料込みで4,050円!
中古ですが、よく残っていたと、さっそく購入。(届いてみたら未開封の新品でした)

ラダメスは、もちろん、プラシド・ドミンゴ!
第一幕の巨大な石像にまず圧倒されましたが、それより圧巻は第二幕の凱旋行進曲のシーン
人が次々わいてきて、本物の馬まで出てきちゃうんですから、さすがMET、圧倒的な迫力。
(最近の、舞台にあるのは石とか家具だけ、歌手は普段着のオペラは観る気がしない)

歌手陣も素晴らしいです。
一番脂が乗っていたと思われる40代のドミンゴは特に素晴らしくうっとり。
アイーダ役のミッロ、出てきたときは、外見のゴツさに?!でしたが(失礼)、
なんともすばらしい声と歌唱力にどんどん引き込まれ。
観客と一緒に、家でも思わずスタンディングオベーションでブラボーの嵐でした(笑)。
生では観ることができないMETの舞台とこの歌手陣。
DVDが手に入ってよかった!

車の中でも聴きたいと、同じ舞台のCD(ハイライト版24曲)も買いました。
こちらも中古しかありませんでしたが、送料込みでなんと452円!

アイーダを探している時にこれを発見

言わずとしれた、3大テナーのパヴァロッティ、カレーラス、ドミンゴの3枚組CD


パヴァロッティが20曲、カレーラスが18曲、ドミンゴが14曲
どれもこれもハズレ無しの名曲ばかり、しびれます。
こんなにたくさん入ってて、新品で1,780円とは、涙がちょちょぎれます。

パヴァロッティは、「ザ・グレイテスト・ヒッツ50」も 持っていますが
伸びやかな声でBGMも疲れません。
ドミンゴは、3人の中では一番の贔屓ですが、BGMではなぜか30分が限界。
好きなあまりに耳が聴きに行ってしまうからかな(笑)。
兎にも角にも、こんな価格で、至福のひとときが手に入るのですから良い時代です。

*11月、METライブビューイングが始まります。
1回目はネトレプコの「アイーダ」楽しみです。