忍者物語その7 4月26日 〜5月7日
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みなみさんじょ〜 | あみぃに押された門は、かたく閉ざされ、ついでに閂(かんぬきってこういう字なのね)も下ろされていましたが、 若返りの水やら天狗の鼻やら美青年の抱擁(←あみぃの勘違いかも)やらのおかげか、 「でぃやぁっ」という世にもオソロシイ掛け声のおかげか、 ギィィィィィィィィィィ・・・・・・・・と不気味な音とともに開いたのです。 サインをもらうかどうかで盛りあがっていた衛兵が気づいた時には、 あみぃはすでに門の中に1歩、足を踏み入れておりました。 |
はるみん | 衛兵A「あ、しまった。おばさん入っちゃったよ。どうすんだよ、お前」 |
はるみん | 衛兵B「ど、ど、どうするったって、オレやだよ、あんな薄気味わるいおばさん捕まえるの・・」 とかなんとか、衛兵たちがモタモタしている間に、あみぃは城壁の中に向かってスタスタ歩き出しました。 |
はるみん | ところがそこは、ただの城壁のまちではなかったのです。そこは、なんと・・ |
amy | 衛兵A,Bを除いて すべてが美青年の街でした。 |
久美 | あみぃさんが入ってきたので、城壁の中は、上を下への大騒ぎ。 |
はるみん | だって、そこは小人の町だったのです。 |
amy | と言うわけで。これ幸いと 大量捕獲を始めました。 |
みなみさんじょ〜 | あみぃに大量捕獲されてしまった美青年S(複数形)は、 あみぃのしらうおのような指から逃れようと必死でジャンプしました。 しかしなんと言っても小人サイズ、まるで犬の首の後ろではねている蚤ていどのジャンプ力しかありません。 |
みなみさんじょ〜 | あみぃは、はねまわる蚤のような美青年の1匹、もとい1人を捕まえようとして、 手がふさがっていたために、思わず口を出してしまいました。 文字通りごちそーさま状態です。 そして蚤サイズ美青年が喉もとを通るとき、懐かしい感触を味わいました。 そう、それは、あの若返りの水と同じ味だったのです。 |
パンドラ | 「こ、これはヤバい」とあみぃは思いました。これ以上若返ったら元の木阿弥。 |
パンドラ | けほけほけほ、と、あみぃは美青年をはき出そうとしました。 |
パンドラ | ところが、思いの外居心地のいいおなかから無理矢理はき出されそうになった美青年は、 あみぃの喉元でジタバタと暴れました。 |
パンドラ | 「ぶわっくっしょ〜〜〜〜んん」 |
パンドラ | あみぃの大くしゃみで美青年sが3,40人吹っ飛びました。 |
パンドラ | 何と言うことでしょう。吹き飛ばされた美青年は、くるくる舞い落ちるうちに 普通の人間の大きさになりました。 |
パンドラ | 「私たちに掛けられていた呪いは、美女の鼻息で解ける言われていましたが、 まさかくしゃみでも有効だったとは!」と、飲み込まれて、はき出されたときに 人間サイズに戻った美青年が言いました。 |
パンドラ | 「どうかどんどん吹き飛ばしてください。この町には全部で314、592人の美青年が」( |
パンドラ | その時、「うはははは、間違えたな! 314、159人じゃ」と言う声が。 |
みなみさんじょ〜 | 314159人の美青年Sは、手に手にちいさな瓶を持ってあみぃの体をよじ登りはじめました。 幸いあみぃの体はそこはかとなく凹凸があるので、よじ登るには格好の岩場のよう。 身軽な美青年Sはあっという間にあみぃの肩にまで昇りつめ、手にしたちいさな瓶の蓋をあけると、 あみぃのかわいい鼻めがけて振りたてました。 そう、その瓶は、お定まりの コショウ が入っているのです。 あみぃの鼻は一層ムズムズ、まるで花粉症シーズン真っ盛りの南さんのように、 大きなくしゃみの連発です。 |
パンドラ | ところで、「うはははは」と叫んだ声の主はどうしたのでしょう。 |
パンドラ | 実はそれこそが、314159人の美青年に呪いを掛けたこの街の女王だったのですが、 この女王の主体、実は人間じゃなくて巨大な |