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■日記 ■庭日記 |
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減らしていこうと考えましたが、やはり、急ぎには「作り帯」にかなうものはなく。
特に柄合わせの必要なものや、長すぎたり短すぎる帯には、
結ぶときにそれなりに工夫と時間が必要なので、つい億劫になります。
それでいて、出来上がったものは作り帯ほどきれいにはいかず。
帯締めだけで止まっている、帯の「手」や巻き上げている部分が、
ドアノブなどに引っかかるなど、ふとしたことで崩れてしまう危うさもあります。
たまたま、最近読んだ、「美の世界」で池田重子さんも、現在は全部作り帯に
しているというのを知り、意を強くしました。
京都あたりでも、毎日着物を着る呉服屋さんや、お茶関係の人にも作り帯派が多いと
聞きますし、ましてや上手に結べない私が、手結びにこだわる理由はなし、です。
唯一、切る事にためらいがあるとしたら、角出しや銀座結びができなくなることですが、
あれは、背中に贅肉がなく、腰から下がすらっと長い人じゃなきゃ似合わないスタイル。
現実問題、これからそんな体型になるわけはなく。
というわけで、思い立ったが吉日。
今まで迷ってとりあえず「畳んで作る作り帯」にしていたものも改造すべく出してきました。
まずは、これ。
ずいぶん前に、夫母が買ってくれた唐子模様の袋帯。
結婚式でプロに結んでもらったのと、自分では畳んで作る作り帯で1度締めたっきり。
上等なのですが、普通の袋より50センチ近く長くて結びにくいのです。
全通なので柄合わせは問題なさそうですが、繰り返しパターンの織り柄なので、
どうせなら、タレの部分とお太鼓部分を、右のようにきれいにつなげたい。
ところが、このパターンの間隔がまずく、
帯の中の折り返しをちょうどよく取ると、
柄がうまくつながりません。
そこはそれ、作り帯ですから、まずは表から見た柄優先。
で、余った部分を折り返しの下のほうで畳んで調整しました
左の画像で、どういうことをしているのか、
帯を結んだことがある人ならお分かりでしょう。
ここの部分は、「手」で隠れるので、気付かれません。
この帯、紹巴や博多のように細い糸でしっかり織った帯のせいか、
切ってみたら、芯が入っていませんでした。
胴巻きは芯がないほうが涼しくていいのですが、お太鼓はちょっとしっかりさせたいので、
お太鼓部分だけ、芯を入れました。
作り帯だと、部分部分でカットするので、こういうことも簡単にできるのが良いところです。
次はこれ。
渡文の纐纈の袋帯で、普通に買うと30万はくだらないらしいのですが、
ネットオークションで、新品を1万円で落札しました。
道内の業者さんだったので、かび臭さもなくラッキーでした。
(本州からのリサイクルは、一度買って、その保存臭に懲りた(^^;)
イニシャルコストは安いとしても、渡文は渡文。
切る事にためらいがありましたが、この帯、柄付けがおかしいのか、2重太鼓にすると、
右のようにせっかくの山水画が隠れて、空部分が中心の柄行になってしまいます。
これだけ見ていると、これでも悪くはないのですが、せっかくなので
タレ先から連続して一幅の絵にしたい。
というわけで、先の唐子の帯と同じ方法で、折り返しの下のほうで
調整して柄合わせをしました。
で、出来上がったのが左のです。
右の元々と比べるとやはり調整済みのほうが、
しっくり来るでしょう?
もしかしたらこの柄合わせがうまくいかなかったから
はね品で安く出ていたのかな。
それにしてもさすが渡文
シャリシャリとシワになりにくく軽くて張りが合って良い帯です。
作り帯にして生かせて良かった。
勢いついでにあと3本。これも袋帯です。お太鼓柄なので、作り帯向き。
瓢箪のは、裏が鳥獣戯画で、両面締められるので、躊躇していたのですが、
柄あわせが面倒で締めないなら本末転倒ということで。
右の帯は、瓢箪と同じ織元のですが、お太鼓がビリヤードのテーブルで、
タレのところにキューがついています。
こういうのも、絶対作り帯じゃなくっちゃ、の帯です。
ついでだから八寸も。
この帯は本来たれ先が無地だったのです。
でも、柄を持ってきたかった。
で、作り直しました。
ところが、うまいところで柄を合わせると、
折り返しが足りません。
で、苦肉の策。
八寸の折り返しの裏側のところの生地をカットして、折り返しになるところに、
くっつけました。
ついでにお太鼓部分に芯を入れました。
普通、織りの八寸は、お太鼓になるところを2重にして
両脇をかがっているだけですが、ちょっと薄い芯でも
入れるとお太鼓の形がきれいに出ます。
で、出来上がりを横から見るとこんな風。
折り返しの分量もちょうど良い具合になりました。
(脇をかがる前なので、芯やらなにやら見えていますが)
2箇所はいだうちの一箇所、どうやらカット部分を
間違えたようで、足した部分が見えていますが、(^^ゞ
ま、締めてしまえばわからないだろうと言うことで。
胴巻き両サイド、手先片側、お太鼓の背中側端などは全部ミシンですし、
手縫いは、お太鼓や手を止めつける部分だけ。
作り帯化するだけなら、1本1時間もかからない簡単な作業です。
これでいつでも使えるようになると思うと、どんどん作りたくなっちゃいます。
直したい帯はたくさんあるので、まだまだ、この楽しみが続きます。
あとは、型崩れせず、見やすい収納法を考えなくては。