コロナ閉鎖から再開なるも、簡素な舞台装置だったり出演者に惹かれる人もいなく
でしたが、今回は「トスカ」(2024年11月23日公演)
舞台装置も大掛かりのようということで、4年ぶりくらいに観に行ってきました。
上映時間は3時間15分。(10分休憩2回)
100席くらいの小さなスクリーンでしたが、長丁場で観客は年齢高め、
各列両端から埋まって行くだろうとの予測。
でもせっかくのオペラ、中央で聴きたいということで、
思い切って、出入りに気を使わずに済む、通路に面した3列目の真ん中を取りました。
スクリーンが近すぎて首が疲れるかと思いましたが、ハイバックチェアなので、
よしかかって足を投げ出してだらしなく見られたので、自宅感覚で楽でした。
↓休憩時間に流れる舞台変えの様子
トスカは、長身で滑らかなソプラノのリーゼ・ダーヴィドセン
調べてみたら188センチとか。さすがノルウェー出身
恋人のカヴァラドッシ役の、イタリアンのフレディ・デ・トマーゾや
横恋慕の悪役スカルピア、ハワイアンのクイン・ケルシーは、170センチあるかないか
カヴァラドッシはヒールが付いたブーツで、トスカはぺたんこ靴でしたが
抱き合うシーンでは母親によしよしされている子どもに見えて苦笑
スカルピアに脅されるシーンも、トスカが上から見下ろす立ち位置なので、
怖がっているようには見えず、一歩踏み出せば片手で払いのけられそう^^;
と、そんな違和感で始まったのですが、歌唱力と声の競演にだんだん引き込まれ
あっという間の3幕目
処刑場のサンタンジェロ城での大好きな「星は光ぬ」にうっとりしているうちに
あの悲劇的な最後のシーン
トスカですからね、曲目は好きなものばかりで、歌い手の声も良かったし、
指揮者もオーケストラも舞台装置もよかったのに、芝居部分が物足りなく
うーーん、カヴァラドッシがもう少し身長差のない人か演技の上手い人だったら
トスカが引き立ったのに、ざんねん
余談ですが、私のベスト・オブ「トスカ」は、これ
1985年のMET公演
カヴァラドッシは凛々しく素敵なドミンゴ、
トスカは美しく儚げなヒルデガルド・ベーレンス
スカルピアのコーネル・マックニールも憎々しく迫力あって最高
■2025/01/29(水)曇/雪-2.6→2.1