5/11の続きです。
浅草でお昼を食べたあと、タクシーで谷中に移動(1,700円くらい)
これが「夕焼けだんだん」という名前がついた階段
ここの正面に夕日が見えるからだそう。
アーケードの向こうが、谷中銀座。
この辺りは、戦災を免れたので、古い家並みが残っているのですね。
観光客向けになった店が多い中、間に地元民御用達のお店もチラホラ。
ここも、休日は人でひしめき合うようですが、この日は、人気も少なくのんびり。
200m足らずの商店街を抜けて、左に曲がってちょっと行ったところで、
バス停に小さい赤いバスが停まったのを発見。
バスが出た後、停留場を見ると「台東区循環バスめぐりん」の文字。
なーんだ、こんなのがあったんだ。じゃ、これに乗って上野カラヴァッジョに行こう、
と次のバスまで20分。来た道の途中にあった「やなか珈琲店」で時間つぶし。
中は3席だけで、若くない先客外人が占拠。
同じく若くない日本人2人は、外の縁台に腰掛け。
Cafeは添え物で、本業は、珈琲豆販売のよう。
しかもお豆は、注文してから焙煎するようで、良い香りが漂っています。
お手軽値段なのに、これがなかなか本格なコーヒーでした。
店先に咲いていた花。同じ枝に、紫と白の花が咲いていて
たぶん、咲き進むと色が変わる種なのでしょうけど、
これほどかけ離れた色が出るのが珍しくて、宙玉でパチリ。
14時20分のめぐりん東西(谷中上野方面)に乗って上野へ。
めぐりんは、どこまで乗っても100円!台東区は広いですからねぇ。
これはいいですねぇ。浅草からもこれに乗ればよかった。
降雪地帯なら、バス通りにはなり得ないくらいの狭い道も通って行くので、
札幌人には、面白さ満載(笑)。
乗っているのは、地元の人がほとんど。
めぐりんの路線地図を見ていたからか、お上りさんと見ぬかれて(笑)、
同年代の男性が、乗り継ぎ券を貰ったほうがいいよとアドバイスしてくれ、
そばにいたおばさんも、そうした方がいいよ、と口添え。
行く宛もないけど(笑)運転手さんのところにもらいに行きました。
別路線(北と南)への乗り継ぎが、無料になるのだそうで。
東京の下町の人は、親切ですよね。
上野は22番停留場。JRや私鉄の駅からより近い、
公園入り口のすぐ前に14時45分に到着。
カラヴァッジョなら、西洋美術館、降りて真っすぐ行けばいいからねと、
その男性に窓越しに見守られて公園の中へ(^o^)
着いた時間が遅かったからか、空いていてスイスイ。
1時間かからず見終わったので、常設展も回れました。
カラバッジョも悪くはなかったけれど、常設展のほうが見応えありました。
(他の展覧会の半券を持っていたら、無料で見られます)
外に出たら、5時近く。そろそろお腹が空いてきたので
まためぐりんに乗って浅草に戻って、うなぎを食べようということになり。
せっかく、乗り継ぎ券を貰ったけれど、北や西線で浅草までは大回り。
また同じ東西線に乗って、浅草へ。
乗り継ぎ券を使わないのは、もったいない気がしたけど、
考えてみたら100円ですものね。(^o^)
降りたのは32番だったかな~。
おとさんが予め何軒かピックアップしてくれてた、うなぎやさんのうちの1軒の
「初小川」がそこからちょっと歩いたところにありました。
中はこじんまりとした古い居酒屋風。
壁に芸者さんの千社札や、内輪や、こまごま、焼き物人形などが飾られ、
入り口の右に小上がり2人席、中央の四角いカウンター席のようなところが6人、
奥の座敷が4人くらいかしら。全部で12席くらいのこじんまりしたお店です。
奥の座敷に2人、中央席に先客の常連さんらしき人が2人、
私たちは靴をぬぐのが面倒だったので、中央席へ。
ご飯物は、お重が2種類のみ。2,900円と3,900円
これは2,900円のほう。お吸い物は別でしたが、なんと50円!
肝吸いは苦手なので、私は頼まないつもりでしたが、
おとさんに届いたのを見たら、小丼にたっぷり。
具は、三つ葉と干し椎茸。鰹だしの良い香りがしておいしそうだったので、
追加でお願いして、肝はおとさんへ。
うなぎは、純然たる関東風。ごはんも熱々で、ハフハフ一気に頂きました。
向かいに座って飲んでいた、地元の商店主らしいおじさん、
話し好きで、女将さん相手に話していたのが、私達へも向けられ、
ここは、予約なしで入れることは、まず不可能なお店とのこと。
「こんな日は、珍しいよ。あんたたちラッキーだったねぇ」
GWの後で、三社祭の前、エアポケットのような時間だったようで。
それから、話し相手は私たちにスイッチ(笑)
まぁ、出てくる名前が、お相撲さんやら演歌歌手やら役者やら有名人ばかり。
お金の単位も、ン千万、ン億の桁。
それが不思議とホラっぽくも嫌味でもなく、
ゲラゲラ笑いながら聞かせて貰いました。
なんでも、役者さん相手の衣装屋さんの社長さんだそうです。
その人が帰った後、怪しい人じゃないのよという風に、
女将さんが補足してくださいました。
おいしかったね、楽しかったね、運が良かったのね、
と外に出たら、西日を浴びたツリーが目の前に。
来る前は、スカイツリーは見なくてもいいわね、と言っていたけど、
間近に見えると、「おおー」と、ちょっと得した気分になります。