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今年は、図書館を大いに利用させていただき
私の記録によれば、1年間で200冊以上を借り出しました。
そこから3冊ですから、大いに悩みましたが…
@ J.M.クッツエー 「ペテルブルグの文豪」 平凡社
A ステファン・テメルソン「缶詰サーディンの謎」図書刊行会
B 木山捷平 「木山捷平ユーモア全集」(全1巻) 永田書房
@は、ノーベル賞作家でもあるクッツエーのドストエフスキーを
モデルにした作品。彼らしいひねりの効いた作品で、ミステリ
あり ユーモアあり、革命をテーマにしたまさに「悪霊」に
とりつかれた話。
それにしても、彼の「イエスの三部作」の最後の作品 「イエス
の死」が日本では未刊行。鴻巣さん、早く翻訳お願いします。
Aは、ポーランドの作家の日本初紹介の作品。
ストーリーはあっても、どこか微妙で さらに奇天烈、SF風
でもあり幻想的、さらにミステリの要素も…そしてほんのちょ
っぴりの哲学も。つまりとことん風変わりな作品です。
図書刊行会のドーキー・アーカイブ(知られざる傑作や埋もれた
異色作を紹介するシリーズ)の1冊。こういう出版社は貴重です。
Bは、あまり名前は知られていませんが、井伏鱒二を中心とする
阿佐ヶ谷文学会の 一人。晩年まで売れなかった私小説作家の
ユーモアあふれる作品集。
大体、いつも酒を飲んでいるか将棋を指しているので、
筆が進まないのは当たり前。
とはいえ、なんとあの講談社文芸文庫の中では、最も冊数の
多い(24冊)作家であり、その筋では、評価も高く誰からも
愛されている作家の一人だと思います。
ふぅ〜、いずれも古めの本ばかりですが、これも図書館が
あればこその選択。
それでもこのうち木山捷平の作品は、どうしても欲しくて、
図書館に返却したあと、メルカリで手に入れました(^^;