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でも、多くの書評委員が挙げている本の中に、なかなか食指の動くものが
ありません。私の好みが変わってきたのか、はたまた時代に取り残されたのか?
とりあえず、私の3冊を挙げてみることにします。
1冊目 ジョゼフ・コンラッド「放浪者あるいは海賊ペロル」
幻戯書房が発行するルリユール叢書の中の1冊です。
「闇の奥」で有名なコンラッド晩年の1作、これも船乗りを主人公に
した海洋小説ですが、政治的な色合いがなく、楽しめる冒険小説に
なっています。
2冊目 グアダルーペ・ネッテル「赤い魚の夫婦」現代書館
現在、メキシコで最も期待されている作家で、彼女の作品は
翻訳されて多くの国で読まれています。
人間の心の奥に潜む理性を超えたゆらぎや激しさを、身近にいる
動物を介して描き出している、ちょっと不思議な短編集です。
3冊目 森於菟「耄碌寸前」みすず書房「大人の本棚シリーズ」の1冊
もう遅いのですが、耄碌真っ只中の私、その題名に惹かれて読んでみました。
森鴎外の長男である著者が、鴎外の死因や彼の旧居についての思いなど
子どもならではの話題が詰まった随筆集です。
因みに、長女は茉莉、次女は小堀杏奴、そして、三男は類(次男は夭折)で
4人とも味のある作品を残していますね。
以上、たくさんの本の中から、たまたま印象に残った3冊をあげてみました。
私の住む札幌市では、市内に点在する30以上の図書館施設の蔵書を
スマホから借りることのできるシステムをとっており、予約すると
数日中に近くの図書館まで届けてくれます。(最近はこういう市が多いかな)
蔵書を増やさずに好きな本が読める。ほんとに助かっています。
それでは、散歩がてら本を借りに行ってきます。
皆さんも、インフルエンザに気を付けて、良い年をお迎えください。
1年間、お付き合いいただき、ありがとうございました。